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2017 6/2 [Fri.]

勝ち抜くためには縦ポン推奨? ~J3というカテゴリー~

4年目を迎えたJ3は、今季から全試合が中継されている。これにより、例えばJ1やJ2のひいきチームから期限付き移籍をしている選手をチェックしやすくなり、移籍先でどのようなプレーをしているのかを確認することが可能となった。

 

J3とはどのようなリーグなのか。残念ながら、やはりカテゴリーが下がるにつれてクオリティーが落ちてしまうというのが実情だ。下のグラフが示すとおり、J1とJ3では、パス成功率に10%近くの開きがある。

その他の特徴的なスタッツもカテゴリーごとに並べてみた。J3はロングパスや前方へのパスの比率も高めだが、これもパス成功率を下げる一因となっていると考えられる。スローインの数も多く、アクチュアルタイムもJ1に比べると短めだ。

では、J3の現在の順位表をご覧いただこう。

奇数チームのために消化した試合数に差はあるが、10節が終了した時点で秋田が無敗で首位に立っており、今季から参入した沼津もリーグトップの得点を挙げるなど健闘を見せている。2チームの得点力が目を引く一方で、長野の失点の少なさも顕著である。

 

 

首位の秋田は得点数がリーグ2位の20得点で、前節に前山が決めた直接FKを除き、全てがPA内から。セットプレーやクロスからの得点が多く、ボックス内での決定力の高さがうかがえる。ちなみにこの秋田、J3発足当時はひたすらにパスをつなぐサッカーを展開していた。年を追うごとに、次第に戦い方が変化してきたことが以下の表から読み取れる。


時を経るごとに前方へのパス、さらにはロングパスの比率が次第に上がってきている。効率よく攻め込む力が付いてきたといえよう。同じくシンプルな攻撃で多くのゴールを奪っているのが沼津。この両チームはリーグの中でもボール支配率が低く、シンプルに前線へと蹴っていくスタンスが奏功しているといってよい。


・セットプレーへの依存度を考える

栃木や長野はシュートの半数近くがセットプレーからとなっており、得点も奪えている。良くいえば強みを持っている、悪くいってしまえば依存度が高いということ。こうした相手と対戦する場合には、まずは機会そのものを与えないようにするのが定石だ。


一致しないクロスの数と得点力

クロスからのゴールが最も多いのが沼津。サイドのスペースを見つけては前線へと蹴り込み、シンプルに上げて中で勝負といったところか。ターゲットとなっているのは得点ランキングトップタイの薗田(6点)。178cmと決して大柄ではないものの、相手の前に出るタイミングが非常にうまく、クロスを受けた数に対しての得点の割合が高い。実に33%(9回で3点)で得点に結び付けている。※J3平均は8%


対照的にクロス数に得点が付いてこないのは栃木や藤枝、北九州。数自体は多いが、クロスからの得点は極めて少ない。パス・フィニッシュの質ともに改善の余地がありそうだ。ただ、一概に悪いともいえず、相手に防がれてもCKが取れるのであれば、先述の通りシュートチャンスには至る可能性は増すはずである。



・取れなければ負けない。国内屈指の堅守、それが長野パルセイロ

得点力に悩まされている長野だが、守備に関しては頼もしい数字が出ている。

失点数はリーグ最少の3で、被シュート数や被PA進入回数も少なく、安定したディフェンスを構築できている。1試合平均0.30失点というのはカテゴリーの枠を超えて特筆すべき値で、Jリーグ全57チームの中で比較しても、非常に際立った数値であるといえよう。

堅守を支える要因の1つが、自陣での空中戦の強さ。冒頭で述べたように、J3はロングパスの比率が高い。これをしっかりとはじき返せるかどうかで、決定機を与える数は変わってくる。

 

 

長野でこれに一役買っているのが最終ラインの大島。自陣での空中戦の勝率は85%を超えている。この数字がどれくらい優れているか明瞭にすべく、チームの失点と同様、カテゴリーの垣根を越えてランキングを作成。試合数にバラつきがあるため、自陣での空中戦総数がチームの試合数×3回という基準を設け、この規定回以上の選手を勝率順にソートした。

その強さは一目瞭然であろう。J1のトップは川崎Fの谷口で、81.8%、J2では町田の深津だが80%を切っている。規定回数を満たしてはいないが勝率の高い選手として、福岡の岩下が85.7%、京都の闘莉王が82.9%を記録しているが、大島の数値が上回っている。名実ともにエアバトラーと呼ばれる面々と肩を並べているのだ。※規定回数を満たした115人の平均勝率は62.6%
 


目立った数値について述べてきたものの、J3はいまだ3分の1を消化したのみ。一昨季は山口が町田に肉薄されながらも首位を守り続け、昨季は残り2節で大分がトップに躍り出て昇格を決めたように、継続・変化等を含めてこれからの戦い方にも注目だ。



・関連ページ
J3 リーグサマリー
http://www.football-lab.jp/summary/team_ranking/j3/?year=2017


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Jリーグスタジアム
順位表
勝点試合得点得失
1 鹿島 64 30 50 20
2 川崎F 62 30 62 32
3 横浜FM 55 30 40 12
4 C大阪 54 30 56 17
5 54 30 45 14
6 磐田 51 30 46 18
7 浦和 46 30 63 12
8 鳥栖 44 30 37 0
9 G大阪 41 30 47 9
10 神戸 41 30 34 -1
11 FC東京 38 30 35 -3
12 仙台 36 30 38 -11
13 札幌 34 30 32 -11
14 清水 30 30 31 -17
15 甲府 28 30 20 -15
16 広島 27 30 28 -17
17 大宮 24 30 27 -23
18 新潟 16 30 22 -36
攻撃CBP
1 川崎F 662.11
2 浦和 622.75
3 鹿島 539.51
4 広島 530.63
5 G大阪 492.83
6 C大阪 491.11
7 487.14
8 仙台 465.87
9 神戸 461.24
10 FC東京 452.56
11 横浜FM 417.60
12 札幌 399.90
13 鳥栖 389.66
14 清水 382.97
15 磐田 377.99
16 大宮 361.88
17 甲府 320.04
18 新潟 317.67
守備P
1 鹿島 1425.33
2 1419.23
3 甲府 1377.19
4 C大阪 1369.25
5 札幌 1368.79
6 新潟 1356.03
7 大宮 1351.09
8 清水 1335.26
9 広島 1324.19
10 浦和 1320.52
11 G大阪 1313.89
12 川崎F 1313.39
13 鳥栖 1277.67
14 仙台 1258.62
15 FC東京 1221.71
16 横浜FM 1218.05
17 神戸 1175.12
18 磐田 1108.86
順位表
勝点試合得点得失
1 湘南 80 38 54 23
2 福岡 68 38 50 17
3 長崎 68 38 48 9
4 名古屋 66 38 78 18
5 東京V 63 38 60 14
6 徳島 61 38 64 25
7 松本 61 38 57 16
8 大分 60 38 54 9
9 横浜FC 58 38 54 10
10 千葉 56 38 61 6
11 岡山 52 38 41 -4
12 水戸 51 38 41 0
13 山形 51 38 37 -6
14 京都 49 37 49 6
15 町田 48 38 50 2
16 愛媛 46 37 46 -12
17 岐阜 44 38 52 -8
18 金沢 39 38 41 -23
19 熊本 37 38 34 -15
20 讃岐 36 38 38 -16
21 山口 31 38 44 -22
22 群馬 19 38 26 -49
攻撃CBP
1 岐阜 934.00
2 名古屋 850.04
3 千葉 736.33
4 徳島 675.75
5 大分 645.60
6 東京V 643.33
7 湘南 612.50
8 福岡 602.21
9 山形 587.79
10 山口 553.33
11 愛媛 540.92
12 横浜FC 538.84
13 松本 514.32
14 京都 482.15
15 金沢 472.92
16 岡山 467.77
17 熊本 455.44
18 群馬 454.90
19 水戸 452.77
20 町田 447.32
21 讃岐 417.95
22 長崎 398.84
守備P
1 町田 2078.75
2 群馬 1996.39
3 山形 1967.31
4 岡山 1962.55
5 湘南 1931.58
6 徳島 1922.23
7 岐阜 1916.21
8 熊本 1906.19
9 金沢 1894.94
10 松本 1883.71
11 水戸 1868.15
12 千葉 1862.60
13 山口 1849.40
14 東京V 1845.60
15 愛媛 1844.36
16 讃岐 1834.74
17 大分 1788.30
18 福岡 1739.20
19 名古屋 1729.31
20 横浜FC 1718.81
21 京都 1703.83
22 長崎 1693.95
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