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ACLラウンド16で対戦する3チームの特徴を徹底分析!
2017.5.22

AFCチャンピオンズリーグはグループステージを終え、いよいよノックアウトステージの幕が上がる。今季の日本勢は参戦した4チーム中、鹿島アントラーズ、浦和レッズ、川崎フロンターレの3チームがグループ首位でのノックアウトステージ進出に成功。ラウンド16では鹿島は広州恒大(中国)と、浦和は済州ユナイテッドFC(韓国)と、川崎Fはムアントンユナイテッド(タイ)と対戦する。それぞれどのような特徴があるのか、グループステージにおけるプレーデータをまとめた。
(以下、各データ内の順位は日本勢が参加した東地区グループEからHまでの全16チームから算出)

広州恒大

鹿島と対戦する広州恒大は、イースタンSC(香港)戦で大量得点を奪った影響もあり、平均得点は浦和と並んで最多を記録。ハマった時の得点力は恐ろしいが、イースタンSC戦以外の4試合では5得点のみとなった。得点者のトップ3にはブラジル国籍の選手が名を連ねており、彼らが最も警戒すべき選手という認識は間違いないだろう。

ボール奪取からシュートまでの道筋を見ても、やはりこの「ブラジルトリオ」が中心となる。ボール奪取平均位置は16チームの中で最も高く、特に前半開始から15分までは44.5mまで上昇。以前の広州恒大に比べて一直線にゴールへ向かう選手は少ないが、フィニッシュまでの流れは多彩だ。先手必勝の得意パターンを食らわないよう、試合の立ち上がりに注意したい。

被データから守備面を見ると、全体的に良い数値が並んでいる。あえて、問題点を挙げるのであれば、セットプレーからの失点だろう。もしも崩し切れず、シュートに持ち込めない状況が続いたとしても、CK、FKを奪ってチャンスにつなげたい。また、広州恒大はボールロストのうち、23.4%がボールキープ状態で失っており、これは東地区で2番目に多い割合だ。ボールキープ状態からのボール奪取は、切り替えのスピードで相手を上回れば一気にカウンターのチャンスとなり得る。素早い攻守の切り替えが重要なポイントになりそうだ。

済州ユナイテッドFC

浦和と対戦する済州は、グループHを2位で通過。同組だったG大阪には、2戦2勝と連勝を収めている。攻撃力は高く、得点パターンも分散。突出した点取り屋が存在しない分、多くの選手がゴールを決めており、文字通り「どこからでもゴールを奪える」チームとなっている。なお、ペナルティエリア外からのゴール数は、東地区トップを記録した。

ボール奪取からシュートまでの道筋を見ると、チーム内得点王のイチャンミンがパスワークにおいても中心的な存在だ。選手の配置は、図に示した型以外にも選択肢があり、イチャンミンが2列目で起用された試合や、アンヒョンボムが右サイドに入る試合もあった。イチャンミン、マルセロを中心とした攻撃から高い確率でシュートへ持ち込める点は、十分に注意したい。

攻撃面ではポジティブなデータが並んだが、守備面ではいくつか課題があるようだ。グループステージでは、アデレードユナイテッド(オーストラリア)を相手に2戦合計6失点を喫したため、平均失点は高い数値に。被シュート数も多く、攻撃の数値をそのまま反転したようなデータとなっている。特に、セットプレーの失点と被シュート数の多さが目立っている。また、被クロスからの被シュート数も多いため、浦和としては得意のサイド攻撃からゴールを奪いたい。

ムアントン ユナイテッド

川崎Fと対戦するムアントンは、先に紹介した2チームとはまた違う傾向となった。攻撃面を見ると、得点は少なく6試合でわずか7ゴール。ブリスベンロアー(オーストラリア)戦で3点を奪ったものの、序盤の2試合はスコアレスドローに終わっており、しぶとく勝点を重ねてグループステージ突破を果たした。シュートパターンではショートパスやスルーパスからの崩しが見られるものの、これらのパターンからのゴールはなし。他のチームと大きく異なるのは、ドリブルによるゴール割合が高い点だ。タイ代表勢の個人技には、十分注意する必要があるだろう。

ボール奪取からシュートへ至る割合は平均的だが、要注意なのはやはりティーラシルとチャナティップのタイ代表コンビだ。ティーラシルは左サイド、もしくは最前列でもプレーしている。また同攻撃下においてチャナティップからシスコへ4本のスルーパスを通しており、ここもまたムアントンの強みの1つ。確率的には低いものの、守備時の対応を誤れば失点につながりかねないので、警戒しておきたい。

守備面を見ると、被シュート数が多いが、失点数は東地区最少タイを記録。特にGKのセーブ率が東地区で2番目に高く、最後の最後でゴールを防いできた。ちなみにセーブ率トップを記録したのが、対戦する川崎Fだ。この試合は偉大な守護神からどちらがゴールを奪うのか、という点に注目したい。失点が3点だけだった影響もあり、セットプレーからの失点が0となっているが、ムアントンはファウル数が他のチームよりも圧倒的に少なく、この点もセットプレーの失点0に影響している。一方で、ボールロストからの被シュート率は高く、特にアタッキングサードからの時間を掛けた攻撃において悪い数字となっているため、川崎Fとしては自陣から繋ぎながら相手を崩し、ゴールを奪いたい。

今週から2週連続で行われるACLラウンド16。準々決勝では、東地区の4分の3が日本のクラブチームであることを祈る。

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