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ゴール期待値で見る2019J1リーグ各チームの得点
「Jリーグのデータから作るゴール期待値」、「ゴール期待値とチャンスの場面」で紹介してきたゴール期待値を使って、2019 明治安田生命J1リーグ各チームの得点とシュートとの関係を見てみよう。
図1. シュート数と得点数の分布
図1は、シンプルにシュート数と得点数(※オウンゴールによる得点は含まない)の分布をまとめたものである。ここで横軸のシュート数を、「シュートチャンスが得点に結びつく確率」であるゴール期待値に替えると、以下のようになる。
図2. ゴール期待値と得点数の分布
黄色の破線は、ゴール期待値と得点数が同等になるラインを示している。よって、この黄色の破線より上のチームはゴール期待値以上の得点を決め、黄色の破線より下のチームはゴール期待値以下の得点しか決められなかったといえる。
それでは、具体的な数字を見てみよう。
表1. ゴール期待値と得点数および差分
各チームのゴール期待値と得点数の差分の一覧を見ると、優勝した横浜F・マリノスが63.50という圧倒的なゴール期待値を記録し、さらにその期待値以上の得点を挙げていることが分かる。また、期待値以上の得点を挙げたチームの中で差分が最も大きかったのはヴィッセル神戸で、川崎フロンターレが続いた。
一方で期待値を下回ったチームの中で、ジュビロ磐田はゴール期待値約42に対して実際の得点が28と、実に14点近いマイナスとなってしまっていた。厳しい結果となったシーズンを象徴する数字かもしれない。
なお、今回開発したゴール期待値(シュート1本1本に対して得点に結びつく確率を計算したもの)の合計が 778.74点、その全シュートから生まれた実際の得点数が 774 点ということで、シーズン通じての差分は -4.74点となった。
Football LAB では2020年シーズンのゴール期待値も掲載していく予定のため、各チームがどのような傾向を見せるのか楽しみにしていただきたい。
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