日本代表Report

「勝利のみ」を求めるナイジェリアの勢いを試合開始から数分間でとどめた日本。相手の機先を制する厳しいプレスで自由を奪うと、正確なボールさばきでビルドアップを行い、両ウイングバックを使って瞬く間に主導権を握る。すると、前半２２分に浜野まいかが先制点を挙げ、同３２分にはゴールが欲しかった田中美南が今大会初得点を決めてリードを広げる。１点を返されてやや不穏な雰囲気が漂った前半終了間際には、負傷から復帰した北川ひかるがＦＫから左足でビューティフルなゴールを決めて３−１で試合を折り返した。 後半は攻勢に出るナイジェリアの猛攻を受ける時間帯があったものの、林穂之香が第一の防波堤となり、ゴール前に攻め込まれた際には熊谷紗希が力強い守備でシャットアウト。終了間際の千葉玲海菜のシュートミスは点差次第では痛恨ではあったが、２点リードを得ている状況では今後の反省点に過ぎず。直後に主審の笛が鳴り、「なでしこジャパン」は２勝１敗で自力でのグループステージ突破を決めた。