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この試合が凄かった! J1リーグ戦306試合分の1位【カウンター編】
2017年のJ1リーグ戦306試合の中から、「最も○○のデータが凄かった」試合をピックアップする本コラム。
今回は【カウンター編】として、今季よりFootball LABにて新たに公開したチームスタイル指標の『ショートカウンター』『ロングカウンター』が際立っていた試合を紹介する。
なお、チームスタイル指標の詳細については、以下からご覧いただきたい。
まず『ショートカウンター』回数で1位になったのは、第31節の柏vs川崎Fで、なんと両チームとも25回以上、合わせて51回のショートカウンターが発生していた。
この試合についてはやや特殊な事情があり、雨の影響でピッチコンディションが悪かったため、両チームとも細かいパスをつなぐのではなく長めの縦パスを多用する展開になったことが最大の要因として挙げられる。また、そのボールも予想しない場所で止まってしまい攻守の切り替えが多く発生したことも、カウンター合戦につながった一因だろう。
2位も同じく第31節の甲府vs神戸で、こちらもピッチコンディションの影響からカウンターの回数が多くなったことは否めない。実際に、甲府の先制点もカウンターから決まっている。
ランキング全体を見ると、柏の名前が3回出てきている。
Football LABのチームスタイルのページでは各チームスタイルの指数や経年変化を掲載しているが、柏の「ショートカウンター」を見ると、以下のようにリーグ内で優れた数字を残しているのが分かる。
特筆すべきは、昨年からの指数の上昇度合いだ。この1年間で、ショートカウンターが大きな武器として磨かれたことが分かる。来年どのような数字になるか、期待も高まる。
続いて『ロングカウンター』回数で1位になったのは、第17節の甲府vs鳥栖で、両チーム合わせて30回のロングカウンターが発生していた。
特に甲府が30回中21回を記録しており、シーズンを通じてもこの数字は断トツ1位である。(2位は14回)
この試合では、甲府が自陣でボールを奪って最終ラインから一本のパスでカウンターにつなげるシーンが多く、特にFWウイルソンへのボールの収まりが非常に良かったことが、数字が伸びた要因と考えられる。
実際に、この21回のロングカウンターのうち、半分以上はロングパスを介したものとなっていた。
このように、シーズンを通じたチームスタイル指標を見ても、甲府のロングカウンターの頻度、ロングパスの使用率ともに高かったことがうかがえる。
[関連リンク] ヴァンフォーレ甲府 チームスタイル指標(ロングカウンター)
「ショートカウンター」「ロングカウンター」両方のランキングを見ると、柏の名前が5回出てきており、カウンターが多い試合での戦績は4勝1分と好成績になった。来シーズン、柏のカウンターに各チームがどう対処するのかも興味深い。
[関連リンク] 2017 J1 チームスタイル指標
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