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この試合が凄かった! J1リーグ戦306試合分の1位【パス編】
2017年のJ1リーグ戦306試合の中から、「最も○○のデータが凄かった」試合をピックアップする本コラム。
今回は【パス編】として、『パス数』『スルーパス成功数』の2つを紹介する。
なお、パスの数字は全てセットプレーを除いた数になっている。
まず『パス数』で1位になったのは第8節の川崎Fvs清水で、両チーム合わせて1289本だった。
この試合では川崎Fがボール支配率68.1%を記録して清水の3倍以上のパスを出しており、中でもMF中村憲剛が159本(うち141本成功)のパスを出している。
2位と3位の試合も川崎Fの試合であり、ボールを保持してパスをつなぐスタイルが色濃く出た結果となっている。ただし、2位の川崎Fvs広島では川崎Fのボール支配率は51.5%であり、両チームが多くのパスをつないだ結果となっている。
番外編として、パス数が最も少なかったのは第34節の札幌vs鳥栖の634本。
ちなみに1チームだけでの最少は、第27節の浦和vs鳥栖の試合での鳥栖の185本(うち109本成功)だった。
次に『スルーパス成功数』で1位になったのは、第8節の鹿島vs磐田で、両チーム合わせて31本だった。
この試合では磐田が前半に2点を先行し、鹿島が猛攻を仕掛ける展開となった。MF遠藤康が両チーム最多の9本のスルーパスを出し、同じく最多の6本を成功させている。(下図は成功した6本のスルーパスの軌跡)
番外編として、スルーパス成功数が最も少なかったのは3本で、3試合あった。この中にパス数ランキングで2位だった川崎Fvs広島が入ってきたのは興味深い。
また、3試合のうち2試合が札幌の試合となっている。スルーパスを出させない、またはスルーパスを通させないといった守備が機能した試合であったのではないかと思われる。
今回は『パス』に関して際立っていた試合を紹介した。
来年も同様の傾向が続くのか、それとも違うチームの名前が出てくるのか、その変化にも注目していきたい。
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