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2014→2015年の各チームの得失点傾向
J1, J2, 鹿島アントラーズ, 浦和レッズ, 柏レイソル, FC東京, 東京ヴェルディ, 川崎フロンターレ, 横浜Fマリノス, 湘南ベルマーレ, アルビレックス新潟, ジュビロ磐田, 名古屋グランパス, 京都サンガF.C., ガンバ大阪, セレッソ大阪, ヴィッセル神戸, サンフレッチェ広島, アビスパ福岡, サガン鳥栖, ベガルタ仙台, モンテディオ山形, 水戸ホーリーホック, 栃木SC, ザスパクサツ群馬, ジェフユナイテッド千葉, 横浜FC, ヴァンフォーレ甲府, 清水エスパルス, ファジアーノ岡山, 徳島ヴォルティス, 愛媛FC, V・ファーレン長崎, ロアッソ熊本, 大分トリニータ, 大宮アルディージャ, 松本山雅FC, ツエーゲン金沢, FC岐阜, カマタマーレ讃岐, ギラヴァンツ北九州
◆J1
2015年シーズンのJ1では820のゴールが生まれた。この結果を2014年の774と比較すると、46ゴール増加したことになる。そして、これをチーム別の得失点数でマッピングすると下図の通りとなった。
得点力の高低と守備力(失点)の高低を組み合わせ、それぞれの傾向を4つのブロックに分けると、得点力があり、守備力もあるチームが2014年から2015年にかけて1チーム増えた一方、得点力、守備力ともに低いチームも増加。そしてこの中の3チームが降格している。2015年は残留争いが長引くことはなく、降格した3チームは得点力、守備力のどちらにも改善の兆しがないままシーズンを終えた。
チーム単位で2シーズンの変化を見ると、優勝した広島は双方のデータにおいてトップの数値をたたき出し、リーグ戦はもちろん、その後のチャンピオンシップでも優勝を遂げた。一方、2014年の広島に近いデータを示していた鳥栖は、2015年には大量失点で守備が崩壊した試合もあり、降格チームが属するブロックへ移動してしまった。このことからも左下のブロックはあらゆる可能性を秘めていることが分かる。
左の図は試合終了時のスコアの傾向を示したもの。サッカーは「点が入りにくいスポーツ」と呼ばれるだけあって、スコアの傾向はゴールが少ないところに偏るが、2014年からの変化としてスコアレスドローの減少が見られた。0-0でもエキサイティングな試合になることはもちろんあるが、観戦に来ているお客さんとしてはやはりゴールは見たいところ。この変化が全体のゴール数増加にもつながった。
◆J2
同様にJ2のデータも紹介しよう。J2は2014年の1124ゴールから110ゴール減少して合計1014ゴールとなった。散布図の変化を見てみると、2014年はグラフ中央付近にチームが集まっているが、2015年は左下にずれて「得点力は低いが、守備力は高い」領域に集まった。自動昇格、昇格プレーオフ、J2・J3入れ替え戦、自動降格という大きな要素が混在する現在のJ2は、過去に比べて多くのチームが終盤までいずれかの争いに巻き込まれている。勝点の奪取がより重要となったことで、「まずディフェンス」という意識が芽生えたのかもしれない。
チーム単位で変化を見てみよう。大きく変化したチームの特徴は、やはり失点の増減にある。シーズン終盤に見せた快進撃の勢いそのままに昇格プレーオフを勝ち抜いた福岡は、守備力の低いエリアから大きく左へ旋回した。
同じく2016年はJ1の舞台へ復帰する磐田。ジェイ、アダイウトンといった攻撃選手が目立ったが、自動昇格のポジションを守れたのは守備力の向上があっての話だ。
得点力が低いために目立たないが、讃岐も大きく改善したチームの一つであり、長崎と並んでリーグ最少失点を記録。勝利が遠かった2014年前半戦の頃が遠い過去のようだ。
スコア傾向を見ると、1-0の割合が上昇。昇格プレーオフに進んだ福岡、愛媛、長崎といったチームはまさにこの1-0で勝ち点を奪ってきた。逆に降格した大分、栃木は0-1での負けが多くなっている。1点も取れずに試合を終えるチームが増えたことが、全体のゴール数の減少につながった。
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