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2015年J1・J2若手ベストイレブン
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フットボールラボでは、今年も年間ベストイレブンとは別に、チャンスビルディングポイント(CBP)を中心としたデータからJ1とJ2それぞれの若手ベストイレブンを選出した。
対象となる選手は、生年月日が92年1月1日以降で、出場時間が所属チームの試合時間の3分の1以上。なお、出場時間の差が大きいため、CBPは90分換算の値とした。
<GK>
【J1】
★なし
GKの対象選手は「なし」とした。櫛引政敏(清水)はチームで出場機会を失い、年明けのAFC U-23選手権に不安を残している。
【J2】
★中村 航輔(福岡)
福岡の中村は2010年以降で最高のセーブ率となる87.3%を記録。反応の速さに加え、どこにはじくかの判断も正確で、キャッチもうまい。相手との駆け引きにもたけており、安定感は抜群だった。
<センターバック>
【J1】
★エドゥアルド(柏)
★遠藤 航(湘南)
湘南の遠藤は守備CBPの換算値、累積値ともに全体の中でもトップであり、J1の年間ベストイレブンに続いての選出となった。
その遠藤を上回る攻撃CBPを記録したのが、柏のエドゥアルド。長短のキックでビルドアップを支えたほか、空中戦でも強さを見せ、セットプレーから2ゴールを決めている。
【J2】
★福森 晃斗(札幌)
★江口 直生(愛媛)
札幌の福森は、攻撃、パスCBPがトップ。守備CBPも2位と、攻守において優秀な数字だった。愛媛の江口は今季に入って3バック中央での出場機会が増加。正確なキックを生かして後列からの組み立てを担い、攻撃、パスCBPは福森に次ぐ数字に。空中戦の勝率は低いが、守備CBPも3位と健闘を見せた。
<サイドバック>
【J1】
★関根 貴大(浦和)
★車屋 紳太郎(川崎F)
浦和の関根は6ゴール8アシストと躍動。ラストパス数も41本で、浦和の中では柏木陽介の56本に次いで2位の数字だった。オフェンシブなウイングバックだが、フォーメーションを4バックとしたため、サイドバックで選出した。
川崎Fの車屋は、守備CBPがトップに。また、攻撃CBPでも、関根に次ぐ数字となっている。
【J2】
★堀米 悠斗(札幌)
★下畠 翔吾(京都)
札幌の堀米は攻撃、クロスCBPがトップ。クロス成功率も高く、クロスから4アシストを記録している。京都の下畠は、左右のサイドバックとセンターバックをこなせるユーティリティープレーヤーとして出場機会を増やした。球際で強さを見せ、守備CBPは唯一二桁に乗せている。
<ディフェンシブハーフ>
【J1】
★柴崎 岳(鹿島)
★秋野 央樹(柏)
鹿島の柴崎は、昨季を上回る10アシストを記録。そのうち5アシストがセットプレーであり、プレースキッカーとしても名を上げている。
柏の秋野は守備CBPがトップであるほか、攻撃CBPでも2位に。アンカーという視野の広さと展開力、球際の強さが求められるポジションにおいて、指揮官の期待に応える活躍を見せた。
【J2】
★川辺 駿(磐田)
★秋山 大地(C大阪)
磐田の川辺はパスCBPがトップであるほか、攻撃CBPも京都の原川力に次ぐ数字に。視野の広さと落ち着き、パスのセンスは他の選手にはないものを持っていた。
秋山は7月に愛媛からC大阪に復帰。ボディーコンタクトに強く、スタミナも豊富な選手であり、守備CBPはトップに。タックル成功率は91.1%と高く、45回のうち41を成功させていた。山口蛍が抜ける来季は、その穴を埋める選手として期待がかかる。
<オフェンシブハーフ>
【J1】
★カイオ(鹿島)
★宇佐美 貴史(G大阪)
★鎌田 大地(鳥栖)
G大阪の宇佐美はサイドハーフでの起用も多かったため、こちらで選出した。攻撃、シュート、パスCBPのいずれもトップであり、最も多くのタレントが集まったこのポジションの中でも、頭ひとつ抜けていた。
その宇佐美に続くのが、鹿島のカイオ。攻撃、シュート、パスCBPは、いずれも2位だった。
鳥栖の鎌田は高卒1年目ながら、パスやドリブルで攻撃に違いを作れる選手だった。線は細いがボールの扱い方がうまく、ドリブル成功率は67.3%でトップを記録した。
【J2】
★江坂 任(群馬)
★南 秀仁(東京V)
★駒井 善成(京都)
京都の駒井は攻撃CBPがトップ。全体の中でも、所属チームの総試合時間の3分の1以上に出場した選手に限れば、大宮の家長昭博、泉澤仁、カルリーニョスに次ぐ4位だった。
東京Vの南は得点を二桁に乗せ、チームのトップスコアラーとなった。パスCBPがトップであるほか、パスレスポンスの値も高く、ワンタッチで7ゴールを決めている。
群馬の江坂は、ルーキーイヤーながら13ゴール3アシストを記録。右足で32本、左足でも32本のシュートを放っているように、左右の足を巧みに使いこなす器用さと、得点への嗅覚が光った。
<FW>
【J1】
★杉本 健勇(川崎F)
川崎Fの杉本は、シュートCBPが広島の浅野の2倍以上。シュートの枠内率と決定率が全体の中でも高いほか、頭、左足、右足を問わずに得点を決めているのは評価できる。ただ、シュート数が25本というのはさびしいところか。シュートを放つ意識が、来季への課題となりそうだ。
【J2】
★金森 健志(福岡)
FWはJ1とは違い、シュートCBPがマイナスになる選手が多かった。その中でトップに立ったのが、福岡の金森。ドリブルCBPもトップであるように、得意のドリブルからチャンスを作るとともに、シュートも決めていた。また、対象選手の中で唯一、ペナルティエリア外からシュートを決めた選手でもあった。
以上となります。
選手個人のデータを基準とした選考のため、順位が反映されない部分もございますが、ご了承ください。
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