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コラムColumnsインカレ参加大学出身Jリーガーから見る各チームの特色。

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インカレ参加大学出身Jリーガーから見る各チームの特色
2015-12-07 11:00 RSS

大学日本一の座を目指して選手たちが熱い戦いを繰り広げる、第64回全日本大学サッカー選手権大会(通称インカレ)が12月8日から開催される。今回は、今大会の出場校出身の現役Jリーガー(2015年シーズン最終登録選手)をリストアップ。その総数は296人にものぼった。
なお、すでに退団、引退を発表した選手や、特別指定選手の中から今季のリーグ戦のピッチに立った端山豪青木翼鈴木潤松下佳貴の4名を数に含めている。また、常葉大学浜松キャンパスは浜松大学時代の出身選手も数に加えた。

以下が詳細となる。

■早稲田大学 4年連続32回目 23人
植草 裕樹(長崎)、矢島 卓郎(横浜FM)、徳永 悠平(FC東京)、松橋 優(甲府)、山口 貴弘(大分)、山本 脩斗(鹿島)、兵藤 慎剛(横浜FM)、横山 知伸(大宮)、島村 毅(湘南)、渡邉 千真(神戸)、服部 大樹(YS横浜)、松本 怜(大分)、岡根 直哉(岐阜)、野田 明弘(福島)、奥井 諒(神戸)、富山 貴光(大宮)、島田 譲(岡山)、畑尾 大翔(甲府)、片山 瑛一(岡山)、三竿 雄斗(湘南)、上形 洋介(長崎)、松澤 香輝(神戸)、近藤 貴司(愛媛)

■高知大学 22年連続31回目 2人
菅 和範(栃木)、實藤 友紀(川崎F)

■愛知学院大学 3連続13回目 5人
藏川 洋平(熊本)、吉村 圭司(愛媛)、高原 寿康(町田)、平間 直道(YS横浜)、奥田 達朗(鳥栖)

■桃山学院大学 3年ぶり7回目 4人
金 永基(長野)、圍 謙太朗(FC東京)、中西 倫也(富山)、北川 滉平(長崎)

■北海道教育大学岩見沢校 2年連続5回目 1人
上原 拓郎(熊本)

■国士舘大学 3年連続26回目 38人
永井 秀樹(東京V)、高木 義成(名古屋)、朝日 大輔(富山)、相馬 崇人(神戸)、北 一真(群馬)、冨士 祐樹(岐阜)、山﨑 雅人(山形)、片岡 洋介(大宮)、竹内 彬(名古屋)、片山 奨典(熊本)、柴﨑 晃誠(広島)、養父 雄仁(熊本)、鈴木 智幸(松本)、半田 武嗣(秋田)、武岡 優斗(川崎F)、益子 義浩(盛岡)、中村 祐輝(磐田)、松尾 昇悟(琉球)、川邊 裕紀(琉球)、天野 恒太(相模原)、内藤 圭佑(町田)、柏 好文(広島)、伊東 俊(山形)、大竹 隆人(町田)、新井 章太(川崎F)、塩谷 司(広島)、西山 峻太(YS横浜)、吉野 峻光(C大阪)、金子 昌広(金沢)、瀬川 和樹(山形)、佐藤 優平(新潟)、橋本 拓門(福島)、池ヶ谷 颯斗(水戸)、服部 康平(相模原)、嶺岸 佳介(金沢)、進藤 誠司(富山)、今瀬 淳也(水戸)、平松 宗(新潟)

■阪南大学 4年連続17回目 23人
梁 勇基(仙台)、大西 容平(富山)、深谷 友基(岐阜)、廣瀬 浩二(栃木)、松岡 亮輔(山形)、伊野波 雅彦(磐田)、西田 剛(愛媛)、野田 紘史(金沢)、東 浩史(長崎)、竹重 安希彦(栃木)、井手口 正昭(横浜FC)、井上 翔太(北九州)、飯尾 竜太朗(松本)、本多 勇喜(名古屋)、原田 直樹(金沢)、二見 宏志(仙台)、工藤 光輝(盛岡)、泉澤 仁(大宮)、窪田 良(徳島)、可児 壮隆(湘南)、香川 勇気(山口)、成田 恭輔(相模原)、松下 佳貴(神戸)

■福山大学 2年連続9回目 該当者なし

■鹿屋体育大学 7年連続19回目 11人
田中 英雄(神戸)、綱田 大志(讃岐)、多田 高行(北九州)、岡田 翔平(鳥栖)、坂井 達弥(鳥栖)、井上 亮太(鳥取)、代田 敦資(長崎)、坂田 良太(栃木)、小谷 健悟(北九州)、吉満 大介(栃木)、福田 晃斗(鳥栖)

■大阪体育大学 3年連続18回目 11人
江角 浩司(富山)、前田 和哉(北九州)、橋本 和(浦和)、田所 諒(岡山)、藤春 廣輝(G大阪)、川西 翔太(山形)、村田 和哉(清水)、山本 大稀(鳥取)、伊佐 耕平(大分)、村上 昌謙(山口)、池永 航(山口)

■IPU・環太平洋大学 3年連続3回目 2人
吉崎 弘宣(鳥取)、森川 龍誠(盛岡)

■慶應義塾大学 2年連続17回目 9人
黄 大城(京都)、日高 慶太(山形)、河井 陽介(清水)、田中 奏一(岡山)、中町 公祐(横浜FM)、藤田 息吹(愛媛)、松下 純土(町田)、近藤 貫太(愛媛)、端山 豪(新潟)

■関西学院大学 3年連続19回目 9人
小松 塁(北九州)、松本 圭介(盛岡)、梶川 諒太(長崎)、阿部 浩之(G大阪)、井林 章(東京V)、沓掛 勇太(藤枝)、一森 純(山口)、泉 宗太郎(YS横浜)、福森 直也(大分)

■札幌大学 5年連続40回目 2人
北野 貴之(C大阪)、清原 翔平(金沢)

■九州産業大学 2年連続17回目 1人
田中 達也(熊本)

■常葉大学浜松キャンパス 2年連続9回目 5人
大槻 優平(金沢)、村松 知輝(富山)、大石 明日希(金沢)、徳武 正之(金沢)、大町 将梧(金沢)

■北陸大学 3年連続3回目 1人
富田 康仁(金沢)

■流通経済大学 3年連続10回目 47人
阿部 吉朗(松本)、塩田 仁史(大宮)、栗澤 僚一(柏)、阿部 伸行(北九州)、難波 宏明(岐阜)、飯田 真輝(松本)、赤井 秀行(栃木)、澤口 雅彦(岡山)、武井 択也(仙台)、清水 慶記(大宮)、鎌田 次郎(仙台)、金 功青(福島)、池田 圭(鳥栖)、三門 雄大(横浜FM)、西 弘則(大分)、椎名 一馬(岡山)、宮崎 智彦(磐田)、染谷 悠太(C大阪)、林 彰洋(鳥栖)、金久保 順(仙台)、千明 聖典(岡山)、石川 大徳(水戸)、大橋 基史(金沢)、宇賀神 友弥(浦和)、船山 貴之(川崎F)、瀬口 拓弥(讃岐)、白井 裕人(松本)、武藤 雄樹(浦和)、ロメロ フランク(山形)、増田 卓也(広島)、堀河 俊大(讃岐)、乾 大知(群馬)、関戸 健二(岡山)、比嘉 祐介(横浜FM)、山村 和也(鹿島)、中里 崇宏(横浜FC)、征矢 智和(盛岡)、藤本 大(熊本)、河本 明人(栃木)、黒田 拓真(山口)、田向 泰輝(水戸)、椎名 伸志(富山)、中美 慶哉(栃木)、中山 雄登(熊本)、江坂 任(群馬)、川﨑 裕大(広島)、鈴木 翔登(熊本)

■福岡大学 16年連続40回目 32人
坪井 慶介(湘南)、小井手 翔太(盛岡)、杉山 哲(札幌)、川田 和宏(秋田)、田代 有三(C大阪)、衛藤 裕(徳島)、赤星 拓(鳥栖)、飯山 悠吾(盛岡)、藤田 直之(鳥栖)、前山 恭平(秋田)、岡田 祐政(盛岡)、高橋 祐太郎(長崎)、末吉 隼也(福岡)、中津留 奨吾(藤枝)、福井 諒司(東京V)、河田 晃兵(甲府)、代 健司(山口)、永井 謙佑(名古屋)、黒木 恭平(山口)、石津 大介(神戸)、牟田 雄祐(名古屋)、田中 智大(鳥取)、岸田 翔平(長崎)、岸田 和人(山口)、清武 功暉(熊本)、黒氏 啓介(YS横浜)、藤嶋 栄介(鳥栖)、弓崎 恭平(北九州)、田村 友(福岡)、武内 大(長崎)、大武 峻(名古屋)、山﨑 凌吾(鳥栖)

■順天堂大学 2年連続20回目 14人
石原 克哉(甲府)、藤田 義明(磐田)、中村 英之(山形)、佐藤 健太郎(千葉)、小宮山 尊信(川崎F)、村上 佑介(愛媛)、森 英次郎(盛岡)、伊藤 大介(岡山)、松本 拓也(秋田)、上福元 直人(大分)、天野 純(横浜FM)、友澤 貴気(YS横浜)、谷奥 健四郎(松本)、青木 翼(岐阜)

■大阪学院大学 8年ぶり2回目 10人
佐々木 勇人(京都)、石櫃 洋祐(京都)、妹尾 隆佑(岡山)、稲田 康志(柏)、吉井 直人(富山)、岡村 和哉(讃岐)、大槻 周平(湘南)、太田 岳志(岐阜)、柿木 亮介(鳥取)、小見 恵吾(岐阜)

■仙台大学 15年連続32回目 7人
大橋 良隆(長野)、細川 淳矢(水戸)、奥埜 博亮(仙台)、蜂須賀 孝治(仙台)、齋藤 恵太(福島)、中山 和弥(YS横浜)、熊谷 達也(秋田)

■中京大学 2年ぶり37回目 11人
山岸 範宏(山形)、那須川 将大(松本)、齊藤 和樹(熊本)、星野 悟(町田)、森本 良(横浜FC)、新里 亮(水戸)、佐藤 和弘(金沢)、南部 健造(富山)、清水 貴文(磐田)、菊本 侑希(山口)、鈴木 潤(岐阜)

■明治大学 7年連続15回目 28人
戸川 健太(福島)、高杉 亮太(長崎)、日高 拓磨(富山)、小川 佳純(名古屋)、福田 健介(甲府)、関 憲太郎(仙台)、石井 秀典(徳島)、藤田 優人(柏)、橋本 晃司(川崎F)、林 陵平(山形)、笠原 昂史(水戸)、久保 裕一(岡山)、小林 裕紀(新潟)、奥田 大二郎(藤枝)、田中 恵太(琉球)、丸山 祐市(FC東京)、宮阪 政樹(山形)、高木 駿(千葉)、阿渡 真也(金沢)、阪野 豊史(栃木)、山村 佑樹(水戸)、三田 啓貴(FC東京)、岩渕 良太(琉球)、小川 大貴(磐田)、矢田 旭(名古屋)、梅内 和磨(YS横浜)、三浦 龍輝(柏)、苅部 隆太郎(岐阜)


今大会参加チームで、最も現役Jリーガーを輩出しているのは流通経済大学だった。いわずと知れた大学サッカー界の名門で、この結果を予想できた方も多かったのではないだろうか。各クラブの主力を担う選手たちが名を連ねており、全ポジションにバランスよく輩出しているのが特徴だ。昨季のインカレ王者であり、前回大会で得点王の称号に輝いた江坂任は群馬で目覚ましい活躍を披露した。

流通経済大学に続く数字を残したのが国士舘大学だ。今季の明治安田J1で年間勝点1位の座を獲得した広島。このチームの主力である柴崎晃誠柏好文塩谷司など、こちらもそうそうたる顔触れがそろう。また、DFの輩出数14はトップの数字だ。

常葉大学浜松キャンパス出身の現役Jリーガー5人のうち、4人が金沢に所属しているのは目を引く。同じ大学でのプレー経験がある分だけ連係は円滑になり、クラブから見てメリットは大きい。

福岡大学は九州地方・山口のクラブに多くの人材を輩出しており、西日本を中心に強い影響力を持っていることがうかがえる。これとは対照的だったのが関西地方の大学だ。阪南大学、大阪体育大学そして関西学院大学出身の現役選手で、関西を本拠地とするクラブに所属しているのは1~2名。今大会参加チーム出身者に限定した結果ではあるが、興味深いデータといえる。

9名中8名のポジションがMFと、特異な点があるのが慶應義塾大学。豊富な運動量を生かしてのボール奪取を持ち味とするボランチや、スピードを武器とするアタッカーがそろう。

すでにJクラブへの加入が内定している選手たちが多く出場する中、このインカレでの活躍を契機にJリーガーへの道を切り開く者もいる。前述した江坂もそのうちの1人だ。今大会では、どんなドラマが生まれるのか。そして、サクセスストーリーを紡ぐ選手は現れるのか。手に汗を握る激闘を期待したい。

2015-12-07 11:00 RSS
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