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コラムColumns2014年J1・J2 チャンスビルディングポイント ランキング。

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2014年J1・J2 チャンスビルディングポイント ランキング
2014-12-26 18:00 RSS

Football LABに掲載しているチャンスビルディングポイント(以下CBP)のランキングを紹介。累計のポイントについては、リーグサマリーのページやベストイレブンなどでもランキングを公開しているが、今回は累計のポイントを出場90分換算値にしたデータをまとめた。累計のランキングとは異なる新しい発見があるかもしれない。

なお、90分換算値の場合、出場時間の少ない選手が高くなり過ぎるケースがあるため、今回は出場時間が500分以上である選手からランキングを作成。

※CBPの定義については下記ページにて掲載しています
http://www.football-lab.jp/pages/cb_point/

J1

パスCBPは累計のポイントで首位となった中村憲剛がやはり90分換算値でもトップとなった。

2位となったのは同じく川崎F所属の大島僚太。レギュラーに定着し、今季の川崎Fで最も成長を見せた大島は、2012年からのパスCBPを見ても分かるように数値が大きくジャンプアップしている。アタッキングサードへのパス成功率や前方へのパス成功率も年々上昇しており、データでもその成長ぶりを証明。
大島に定位置を奪われる形となった山本真希も、このランキングでは8位に入り、健在ぶりをアピールした。

【選手データページ】
中村憲剛大島僚太山本真希

ドリブルCBPはこちらも累計と同様に宇佐美貴史がトップ。その技術の高さについてはここで触れる必要はないだろう。
このトップ10では表の右に示した通り、4選手に共通点があった。シーズン途中でドイツへ渡った原口元気、育成組織からの昇格1年目ながら存在感を見せた関根貴大に加え、すでに来季からの浦和加入が発表されている武藤雄樹(仙台)、高木俊幸(清水)もランクイン。浦和が「ドリブルからシュートへ持ち込める選手」を補強ポイントの1つとしていたことがよく分かる結果となった。

【選手データページ】
宇佐美貴史原口元気関根貴大武藤雄樹高木俊幸

守備ポイントでは累計1位の田中マルクス闘莉王が2位となり、代わって1位となったのはC大阪に在籍していたゴイコ カチャルとなった。この結果からC大阪の選手比較を右の表に掲載。
センターバックは山下達也を軸に、5月まではカチャル、7月以降は染谷悠太、もしくは藤本康太がプレーしたが、カチャルの守備ポイントには届かなかった。
守備的MFのポジションだとシーズン途中にキムソンジュンが加入。その後、山口蛍が負傷したことで結果的に山口と入れ替わって同ポジションの定位置を得たが、こちらも山口のポイントには届かず。このデータ上においては山口、カチャルの離脱はC大阪にとって大きなマイナスとなっている。

【選手データページ】
ゴイコ カチャル山口蛍


J2

J2のパスCBPランキングは少ない出場時間の選手も加わり、累計の順位とは異なる選手が連なった。
湘南の中盤の要である永木亮太がトップとなり、2位にはケガから復帰した大竹洋平、3位には永木と同ポジションを担った岩尾憲が入った。岩尾は来季から水戸への期限付き移籍が決まっており、さらなる成長に期待したい。

【選手データページ】
永木亮太大竹洋平岩尾憲

ドリブルCBPのトップは京都期待のドリブラーである伊藤優汰。来季はさらに出場時間を伸ばし、存在感を見せたい。
2位となった石津大介はシーズン途中に神戸へ移籍。それ以降の福岡の結果を考えると、石津の離脱は痛いものとなった。
3位タイの杉本竜士は夏場に4ゴールを決めてその才能の片りんを見せたが、以降は無得点でシーズンを終えた。来季は年間を通して結果を残せるプレーヤーとなりたい。
全体的に若手が多い中で8位に入った35歳の木島良輔は、J2・J3入れ替え戦でもゴールを決め、讃岐のJ2残留に大きく貢献。その変わらぬプレースタイルで来季も若い選手に負けない活躍を見せてほしい。

【選手データページ】
伊藤優汰石津大介杉本竜士木島良輔

守備ポイントの1位は累計と同様、奈良竜樹が首位となった。U-21日本代表でもある奈良にとって2015年はJ1昇格とオリンピック予選の突破という重要なミッションに挑むこととなる。逆の視点で見ると、来季の札幌は奈良を欠く試合が増える可能性があるということだ。彼の離脱による影響を最小限に食い止める準備が必要となるだろう。
2位のドゥドゥは夏に栃木から柏へ移籍し、登録名を「エドゥアルド」に変更。ドリブルCBPのランキングもそうであったように、J2の場合は前半戦に活躍した選手が夏にJ1のチームへ移籍するケースがある。シーズン途中に出現するハードルを限られた戦力で越えなければならないのも、J2を戦い抜く上で必要な要素だ。

【選手データページ】
奈良竜樹ドゥドゥ(エドゥアルド)

■関連リンク


リーグサマリー:2014 J1 選手ランキング
http://www.football-lab.jp/summary/player_ranking/j1/?year=2014

リーグサマリー:2014 J2 選手ランキング
http://www.football-lab.jp/summary/player_ranking/j2/?year=2014

2014-12-26 18:00 RSS
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