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2014年J1・J2 若手ベストイレブン
フットボールラボでは、ベテランベストイレブンに続き、チャンスビルディングポイント(CBP)を基準としたデータから、年間ベストイレブンとは別にJ1とJ2それぞれの若手ベストイレブンを選出しました。
フォーメーションは、J1が「4-2-3-1」、J2が「3-4-2-1」となっています。
なお、対象となる選手は生年月日が91年1月1日以降で、出場時間が所属チームの試合時間の3分の1以上としています。
<GK>
【J1】
★櫛引 政敏(清水)
GKは条件を満たすのが、櫛引選手ただ1人のみでした。
セーブ率は、生年月日を除いた条件の対象選手で見ると最下位。好不調の波が激しく、苦しいシーズンとなりましたが、最終節では気迫のこもったセービングを見せ、チームのJ1残留に貢献しました。
【J2】
★中村 隼(長崎)
GKでは、出場時間3分の1以上の該当選手がゼロでした。
ここでは、セーブ率でトップの長崎の中村選手を例外として選出させていただきます。
<センターバック>
センターバックは、守備CBPとチーム総失点の少なさ、そして攻撃への貢献度を基準としました。
【J1】
★昌子 源(鹿島)
★キム ミンヒョク(鳥栖)
鹿島の昌子選手は、昨季の出場4試合から大きくステップアップして全試合先発出場を達成。シーズンが進むにつれてプレーからは自信が見られるようになり、日本代表にも選出されました。
鳥栖のキムミンヒョク選手は、守備CBPがリーグ全体で21位。体を張った守備でチームのゴールを守りました。
【J2】
★遠藤 航(湘南)
★奈良 竜樹(札幌)
★三竿 雄斗(湘南)
湘南の遠藤選手は、守備CBPの高さに加え、対象選手内で攻撃CBPとパスCBPが1位。八面六臂の活躍でチームを引っ張りました。
中央に入るのは、札幌の奈良選手。圧倒的な守備CBPを誇り、ディフェンスリーダーとして活躍しました。
3人目は湘南の三竿選手。抜群のタイミングで味方を追い越してパスを引き出すと、そこから高精度のクロスを供給。アシスト数は10を記録しました。
<サイド系>
サイド系は、クロスCBPに加えて守備CBP、攻撃CBPを基準に選出しました。
【J1】
★RSB:松原 健(新潟)
★LSB:谷口 彰悟(川崎F)
右サイドバックは、新潟の松原選手。日本代表にも選出された注目株でクロスCBPはリーグ全体で見ても9位でした。
左サイドバックは、川崎Fの谷口選手です。本職はボランチですが、序盤戦では左サイドバック、以降は主にセンターバックで出場。パスサッカーを身上とするチームにあって後方からビルドアップの質を引き上げていました。
【J2】
★RWB:安西 幸輝(東京V)
★LWB:菊池 大介(湘南)
右ウイングバックに選出した東京Vの安西選手は、クロスCBPが対象選手内では湘南の3選手の後につける4位。今回のJ2若手ベストイレブンでは最年少プレーヤーとなります。
菊池選手は、三竿選手との連係で湘南の攻撃をけん引。左サイドはチームのストロングポイントといえるでしょう。
<CH>
センターハーフは、パスCBPと攻撃CBPに加えて得点への関わり具合を基準に選定しました。
【J1】
★柴崎 岳(鹿島)
★大島 僚太(川崎F)
鹿島の柴崎選手は、パスCBPと攻撃CBPがリーグ全体でトップテン入り。6ゴール7アシストの成績を残し、数字の面でも結果を出したといえます。
大島選手は、パスCBPが2位、攻撃CBPで3位にランクイン。中村憲剛選手と並んで川崎Fのパスワークの中心に君臨し、存在感を発揮しました。
【J2】
★風間 宏希(北九州)
★菊地 俊介(湘南)
北九州の風間選手は、対象選手内でパスCBPとパス数が2位。チームの躍進の原動力となりました。
菊地選手は、パスCBPが対象選手内で3位にランクインしています。
<攻撃的MF>
攻撃的MFは、攻撃に関する項目のCBPと、ゴール数、アシスト数といった結果を基準に選出しました。
【J1】
★RSH:カイオ(鹿島)
★OH:森岡 亮太(神戸)
★LSH:武藤 嘉紀(F東京)
右サイドハーフの鹿島のカイオ選手は、枠の隅を射ぬくシュートセンスの高さが光り、8ゴールをマーク。ベストヤングプレーヤー賞も受賞した彼は、今回のJ1若手ベストイレブンの中で最年少となります。
トップ下の森岡選手は、リーグ全体でも攻撃CBPで2位、パスCBPで4位と神戸のオフェンスをけん引。抜群のキープ力と意表を突くスルーパスを武器に多くのチャンスを創出しました。
左サイドハーフには、13ゴールを挙げたF東京の武藤選手を選出。日本代表でも鮮烈なデビューを飾ったシンデレラボーイの活躍からは、来季も目が離せません。
【J2】
★堀米 勇輝(愛媛)
★澤田 崇(熊本)
愛媛の堀米選手は、8ゴール7アシストを記録。ドリブルCBPは若手のみならず、リーグ全体でもトップとリーグ屈指のアタッカーへと成長を遂げました。
熊本の澤田選手は、ドリブルCBPがリーグ全体で見ても堀米選手、菊池選手に次ぐ3位となりました。ゴールへと一気に迫る高速ドリブルは一見の価値ありです。
<FW>
FWは、ゴール数とアシスト数、そしてシュートCBPの高さに重きを置きました。
【J1】
★宇佐美 貴史(G大阪)
宇佐美選手の活躍なしでは、G大阪の優勝はあり得なかったといっていいでしょう。得点、アシスト数で目に見える結果を残しており、文句なしの選出です。
【J2】
★吉田 眞紀人(水戸)
対象選手内で吉田選手は唯一の二桁得点を達成。2列目での出場が多い中、シュート成功率の高さを買って今回はワントップに据えました。
以上が各選手の選考理由となります。
選手個人のデータを基準においての選手のため、順位が反映されない部分があるかと思いますが、ご了承ください。
■関連リンク
2014年J1 年間ベストイレブン
http://www.football-lab.jp/column/entry/588/
2014年J2 年間ベストイレブン
2014年J1・J2 ベテランベストイレブン
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