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【J1第31節プレビュー】優勝、そして残留を懸けたサバイバルゲーム
最終節に近づくにつれ、1試合の重みが増していくリーグ終盤戦。勝者と敗者の明暗をこれまで以上にはっきりと映し出す、トーナメントのような戦いが続く。緊張感のあるゲームを勝ち抜き、目標にたどり着くチームはどこになるのか。今回もデータを基に、混戦のJ1を読み解いていきたい。
■C大阪(17位)vs甲府(13位)
甲府は前節の川崎F戦で大きな逆転勝利。決勝点のキッカケとなったセットプレーは、今節も勝点3への切り札となりそうだ。甲府はFKとCKのクロス成功率において、どちらもリーグ1位を記録。敵陣ペナルティエリア内でのセットプレー受け数では、鹿島と鳥栖に次いで3位となっている。そして、注目したいのが両チームのファウル数と被ファウル数の関係だ。442回とリーグで3番目にファウルの多いC大阪に対し、甲府の被ファウル数は372回で6位。前節よりも多くの得点チャンスを迎えられる可能性が高い。
対戦データ
■川崎F(4位)vs清水(16位)
川崎Fはボールゲインとボールロストがリーグで最少の数字。ポゼッションの高さを背景にボールを奪いに行く回数自体が少なく、ボールを失うことも少ない。その川崎Fと清水のリーグ戦における対戦成績は、11年以降に限れば清水の2分け5敗となっており、相性の悪さが目立つ。近年の対戦では、川崎Fのパスワークに的を絞らせてもらえていないため、どこでボールを奪いに行くかは、整理すべきポイントだろう。実際に、清水はタックルの敵陣比率が30.6パーセントとリーグで3番目に高い割合となるが、その成功率では17位。残留に向け、貴重な勝点3の獲得はなるか。
対戦データ
■鳥栖(5位)vs神戸(9位)
鳥栖の10月のリーグ戦における成績は、2勝2敗と五分。ただ、ゴール数はリーグワーストタイの2点にとどまり、得点力不足が首位争いから彼らを遠ざけている。鳥栖はボールゲインからシュートまでの時間が14.1秒と、リーグの中で最も短い。その時間と深い関わりを持つのがゲインラインだが、10月のデータを見ると、その位置は10メートル低く、高い位置でボールを奪えていないことが分かる。そのため、J1で鳥栖に勝てていない神戸としては、自信を持ってビルドアップをできるかが、初勝利を引き寄せるカギになるかもしれない。
対戦データ
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2024-11-04 15:10
2024-03-27 09:55
2023-12-05 12:45