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【J1第24節プレビュー】互いのプライドがぶつかるダービーの行方は
今節は2つのダービーマッチが開催される。首位の浦和を勝点4差で追う川崎Fと、ここ3試合勝利から見放されているF東京の「多摩川クラシコ」。好調をキープしているG大阪と、前節久しぶりに勝利を挙げたC大阪が激突する「大阪ダービー」だ。また、それに加えて18位の徳島と17位の大宮の「裏天王山」も行われる。降格圏内に沈んでいる両チームなだけに、生き残りを懸けて火花の散る戦いが繰り広げられるだろう。
■川崎F(2位)vsF東京(7位)
川崎Fはスルーパスからの得点数が10で、これは得点全体の23%を占める数字。選手ごとのスルーパスのデータを見ると、大黒柱の中村を筆頭に大久保、大島、小林もリーグ上位の成績を残している。だが、今節は大久保の出場停止に加え、大島もアジア大会出場中につき不在。崩しの局面で力を発揮する2人がいないだけに攻撃力のダウンは免れないだろう。特に、3月に行われた「多摩川クラシコ」で2ゴール1アシストを記録するなど、川崎Fに加入以降3戦3発とF東京キラーとなっている大久保の欠場が大きく響くことは間違いない。どのように相手の堅守をこじ開けるかがポイントとなりそうだ。
■G大阪(5位)vsC大阪(16位)
リーグ戦において12試合ぶりの白星を手にし、大熊監督の船出を飾ったC大阪。マルコペッツァイオリ前監督と同様に果敢にハイプレスを掛ける姿勢は見られたものの、ボールを奪ってから縦への意識を強く感じた柏戦であった。データを見ても、ロングパスや前方パス、アタッキングサードへのパス比率がこれまでより高く、永井や杉本をターゲットにシンプルに攻めていたことがうかがえる。上背のある西野を欠くG大阪に対しては、ロングボールが効果的と考えられるだけに、前節のような戦いから勝機を見いだしたい。前回対戦では決着の付かなかった「大阪ダービー」を制し、降格圏から脱出できるか注目だ。
■徳島(18位)vs大宮(17位)
大宮の状況別勝敗を見ると、先制した試合は負けがなく、逆に先制された試合での勝利はない。勝点3を獲得するためには、まず先制点を挙げることが重要になりそうだ。そうなると、得点源であるムルジャ、ズラタンの強力FWにどれだけ決定機をお膳立てできるかがポイントとなる。ドリブルの成功率の高さが際立つ泉澤、クロスの成功率が30%を超えている中村や渡邉など、サイドに位置する選手のクオリティーは高い。また、家長はドリブル、クロス、スルーパスの全てにおいて優れた成功率を誇り、チャンスメイカーとして抜群の存在感を放っている。個の能力で徳島に勝っている大宮が、持ち前の実力を遺憾なく発揮できれば、ホームで1-3と敗れた前回のリベンジを果たせるだろう。
対戦データ
Columns
Graphics
2024-11-04 15:10
2024-03-27 09:55
2023-12-05 12:45