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【J1第17節プレビュー】ディフェンスを制する者が勝負を制する
中断明けのJ1で一歩リードしたのは、華麗にスタイルチェンジを遂げた浦和。連続無失点記録の更新など、ファンの期待が高まる今節は、難敵の鹿島をホームに迎える。派手な打ち合いも珍しくないこのカードだが、今回は互いの守備に注目して観戦してみるのもいいかもしれない。西に目を向けると、6位の神戸は、昇り調子のG大阪との「関西ダービー」に臨む。
■浦和(1位)vs鹿島(4位)
浦和は前節の徳島戦で7試合連続のクリーンシートを達成し、J1新記録を樹立した。選手同士が距離感とバランスを意識したポジショニングを保つことで、ボールと人に対する素早いアプローチが可能となり、全エリアでのこぼれ球奪取率は2位タイ。A3rdとD3rdでは1位となっている。また、昨季と比較して自陣の空中戦勝率が大きく上昇していることも、守備の安定感が飛躍的に上昇した要因として見逃せない。こぼれ球奪取率では、鹿島も負けじと高い数値を誇る。リーグの歴史とともに因縁がありつつ名勝負を繰り広げる2チーム。火花散る球際の争いが、ゲームをさらにヒートアップさせる。
■大宮(17位)vs徳島(18位)
時間帯別失点を見ると、大宮は後半31分以降、徳島は前後半の31分以降に多くのゴールを奪われている。前半終了時リードの場合2戦2勝の大宮に対し、徳島は先制を許した試合は全敗。大宮がハーフタイムを迎える前に先手を取れば、そのまま逃げ切る可能性が高い。逆にスコアレスのまま終盤に入り、勝点3の欲しい両者がパワープレーに移行すると、勝敗の行方は混とんとしてくる。徳島は自陣ペナルティエリア内での空中戦の勝率が最下位ながら、敵陣ペナルティエリア内ではトップ。どう転ぶか分からないスリリングな終盤戦となりそうだ。
■神戸(6位)vsG大阪(11位)
J1に舞台を移して行われる「関西ダービー」。リーグ中断前までは対照的なシーズンを送っていた両チームだが、その差は埋まりつつある。中断明け以降の2戦では神戸が1分け1敗と勝ちがなく、一方のG大阪は2勝。また、この対戦における歴代の得点者を見ると、G大阪には今もチームに在籍している選手が多い。遠藤と宇佐美は直近の対戦でもゴールを挙げており、過去の実績と現在のチーム状態を踏まえれば、アウェイとはいえG大阪が優位か。
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2024-11-04 15:10
2024-03-27 09:55
2023-12-05 12:45