HOME » 日本とコロンビアのスタッツ比較 ~攻守が切り替わった後のプレーに注目
いよいよ明日に迫ったグループステージ第3戦。日本とコロンビアのこの2試合の特長的なスタッツを簡単にまとめた。
日本とコロンビアのフォーメーション
過去2戦のスタメンとフォーメーション。ともに4-2-3-1のシステムで、コロンビアは2戦とも同じメンバーで戦っているが、すでに突破を決めているだけに、メンバーを変える可能性が高い。その場合、他のシステムを使うかもしれない。
シュート比較
シュート数そのものは日本の方が多いが、枠内率はコロンビアが47.8%、日本が26.9%と大きな差がある。コロンビアのシュート決定率は2試合終了時点で32チーム中5位となっており、効率的に加点することで前評判通りグループ内の主役となった。
ラストパス比較
エリア別のラストパス(シュートにつながったパス)と選手のランキングを見ると、トップの数値を残しているのはコロンビアのクアドラードだ。フォーメーション上は右サイドに位置しているが、中央へ入ってシュートにつながるプレーをしている。一方の日本は、シュート数でトップの本田がラストパス数でもトップとなっており、本田頼みの攻撃がこの2試合続いている状況だ。
ボール奪取からシュート比較
シュートに至った攻撃について分解すると、同攻撃におけるボール奪取位置は日本の方が圧倒的に高く、コロンビアは低い位置でボールを奪う傾向にある。にもかかわらず、ボール奪取からシュートに至った時間は日本が24.1秒、コロンビアは16.6秒と後者が圧倒的に速い。
こぼれ球奪取比較
続いてこぼれ球の奪取率。全体の数値としては近い奪取率となったが、エリア別で見ると大きな差があった。日本は相手ゴールに近いエリアほど奪取率が高くなるのに対し、コロンビアは低い位置になるほど高くなっている。ともに奪取率が低いエリア(日本のディフェンシブサードvsコロンビアのアタッキングサード)と、ともに高いエリア(日本のアタッキングサードvsコロンビアのディフェンシブサード)で、どちらがこぼれ球を拾えるかは、この試合において一つの鍵となりそうだ。また、こぼれ球奪取後に味方へつながった割合を見ると、日本が10%ほど上回っている。こぼれ球を拾われたとしてもすぐ奪いに行く意識も持っておきたい。
ボールロスト比較
最後にボールロスト(相手にボールを奪われたプレー)に関するデータを紹介。日本の自陣におけるボールロスト数は10。この数値は2試合終了時点で全チーム中最も少ない数値である。逆にコロンビアは24回あり9番目に多い。にもかかわらず、ボールロストからシュートを打たれた割合は日本の方が高い結果となった。自陣でボールを失う傾向にあるコロンビアだが、その後にボールを取り返す能力が高く、結果的にはジェルビーニョの個人技による1失点で抑えている。日本から見ると、高い位置でボールを奪った後、コロンビアの守備が整う前にできるだけ速くシュートへ持ち込みたいところだ。
第3戦の開催地・クイアバは暑さとの戦いもある。これまで苦手としてきた南米勢を相手にどのような試合を見せてくれるのか。日本が持つチカラを存分に発揮してくれることを願う。
関連リンク
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W杯・コロンビア代表データ
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日本vsギリシャ
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