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【J1第2節プレビュー】連勝か、初勝利か。思惑が交錯する開幕第2戦
先週の開幕戦では多くの試合で明暗がくっきりと分かれた。大勝を収めたチームはその勢いのままスタートダッシュを狙い、ホームで迎えた初戦を落としたチームは、敵地に乗り込んで初白星を目指す。注目の2節は3月8日に開催。勝点3をめぐる熱いゲームに期待したい。
■広島(6位)vs川崎F(8位)
川崎Fの新戦力であるパウリーニョ。開幕節ではタックル数において全選手中トップの数値を記録し、持ち味である守備力がJ1の舞台でも通用することを証明した。昨季の中盤の守備を担っていた稲本と比較すると、高い位置でのボール奪取が目立つ。風間監督の就任以降、攻撃面は着実に成果が見られたが、ディフェンス面でのもろさが課題となっていただけに、守備のめどが付く人材ができたことは大きい。ただ、川崎Fのサッカーを理解し切れておらず、判断の迷いからボールを失う場面が目立った。鋭いカウンターを持ち味とする広島を相手にボールロストが続けば、失点の可能性は高まる。新戦力の手綱さばきに注目したい。
対戦データ
■浦和(6位)vs鳥栖(1位)
鳥栖がJ1昇格を果たした2012年以降のリーグ戦では、両チームともにこれまでホームで勝点を譲ったことはなく、対戦成績は2勝2敗で全くの五分。また、このカードでは派手な打ち合いが続いているのも見逃せない。過去の4試合で、計24ゴールが記録されており、今回もスリリングな展開が期待できそうだ。しかしながら、今季の浦和は守備の改善を図り、開幕戦では攻撃力に定評のあるG大阪を完封。鳥栖も昨季の後半以降、堅い守備が戻り、こちらも開幕戦でクリーンシートを達成している。果たして、ジンクスは続くのか、はたまた1点を争う緊張感のある試合になるのか。ホーム開幕戦となる浦和の命運はいかに。
対戦データ
■鹿島(2位)vs仙台(13位)
甲府との開幕戦を4-0で制した鹿島。この試合で記録した4得点は全てセットプレーの流れからだった。そのうち3つのゴールに絡んだ小笠原は、得点シーン以外でも質の高いキックを見せ、ラストパス(シュートにつながるボールの供給)を全てセットプレーから記録。一方、仙台の梁勇基もプレースキックでは負けていない。開幕戦は不発に終わったが、2013年はCKとFKによるアシスト数でリーグ2位。小笠原と梁勇基の2013年のアシストの割合は円グラフの通りだ。接戦となった場合、両キッカーの右足が勝敗を分けるかもしれない。
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2024-11-04 15:10
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