HOME » フォルランをデータから見ると?!
ニュース報道から始まり本人のツイートを経て、先日クラブ公式からもセレッソ大阪への加入合意が発表されたウルグアイ代表のディエゴ・フォルラン。彼の経歴についてはここで詳しく説明する必要もないと思うが、欧州でのキャリアはマンチェスター・ユナイテッドから始まり、ビジャレアルで才能を開花。2010年のワールドカップではゴールデンボール(MVP)を受賞しており、名実ともに世界のトッププレーヤーとなった選手だ。今回はそのワールドカップと昨年のコンフェデレーションズカップのプレーデータを簡単に紹介しよう。
フォルランはスペインやW杯で得点王を獲得したストライカーであるが、近年のウルグアイ代表はカバーニ、スアレスといった強力なFWを擁しており、ゴールから離れた場所でのプレーが増えている。そのような状況下ではあるが、90分当たりのシュート、ラストパス(=シュートにつながったパス)の数値は高く、チームのシュートの5本以上に直接絡んでいる。代表チームや過去の所属クラブでのチームメートを見ても分かる通り、他の点取り屋とも共存できる点が、フォルランの長所の一つと言えるだろう。
ポジションは最前線もしくは前線に近いポジションであればこなせるが、守備プレーがあまり多くないところがポイントだ。ウルグアイ代表の場合、ボランチとサイドバック(ウイングバック)に運動量豊富な選手が多く、広いエリアをカバーできる土台がある上でプレーが可能であったが、C大阪の場合はアタッカー陣でも少なからず守備に貢献しており、仮にコンフェデレーションズカップのようにフォルランを左サイドに配置した場合、守備への貢献がなければ逆にそこが穴となる可能性もある。ここはポポヴィッチ監督の起用法や戦術、そしてフォルラン自身に変化があるのか注目だ。
久しぶりに日本にやってくる大物外国人選手はJリーグにどのような変化を起こさせるのか。今年の春は「桜大阪」から目が離せない。
関連ページ
2013・セレッソ大阪のポジション別スタメン試合数(デプスチャート)
2013・セレッソ大阪の試合結果一覧
Columns
Graphics
2024-11-04 15:10
2024-03-27 09:55
2023-12-05 12:45