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コラムColumns【移籍選手データ比較】青木拓矢×鈴木啓太。

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【移籍選手データ比較】青木拓矢×鈴木啓太
2014-01-16 16:00 RSS

今オフも多くの選手が新天地へ移籍をしたが、その中でも「禁断の移籍」として取り上げられたのが、大宮から浦和への移籍が決まった青木拓矢だ。13年シーズン前半戦の大宮の健闘を支えた青木は浦和でも持ち味を発揮できるのか?一部報道では最終ラインでの起用もささやかれているが、今回のコラムではボランチとして、同ポジションにあたる鈴木啓太とのデータを比較してみた。

プレーエリアに大きな違いはないが、青木の方が攻撃面で結果を残しているだけあってやや前寄りとなっている。青木は4ゴール3アシストを記録したが、このうちの3ゴール3アシストはチームが好調だった7/10の名古屋戦までに記録したもの。チームのパフォーマンスの低下とともにゴールに絡む機会も減った。

90分換算値による各距離別のパスのデータを比較してみると、総数も成功率も数値上はすべて鈴木啓太が上回っている。一方でパス1本当たりのパスCBPを見ると鈴木が0.024だったのに対し、青木は0.030と若干高い。鈴木の方がリスクの少ないパスを選択している傾向にあるのではないだろうか。

青木の方で気になるのはショートパス(15m未満のパス)の割合が多いことと、ロングパス(30m以上のパス)の成功率が少々低い点だ。浦和の場合だとサイドへの長いボールが攻撃の起点となることがあるので、この部分については大宮在籍時から変化が必要となる。

上記で挙げたリスクのあるプレーの選択という意味では、ボールを奪われてから相手にシュートを打たれた数でも明確に差が表れている。無理をしない鈴木は計7回と、ボランチとしては比較的少ない数値であるのに対し、青木は18回を記録。参考までにボールの配給役である阿部も17回となっており、鈴木よりも自陣での割合が多い。仮に青木、阿部というコンビになった場合、カウンターを受けるリスクが増える可能性がある。

守備プレーとこぼれ球、空中戦といったフィフティでのボール処理のスタッツを比較してみると、パス系の比較とは逆に青木の方が高くなっている。浦和より大宮の方が攻撃を受ける回数が多かったため、守備プレーそのものの数値が高くなるのは自然だが、こぼれ球や空中戦でボールを拾える点については、チームとしても強化できるポイントになるかもしれない。

青木の獲得が浦和の戦力、起用法にどのような影響を与えるのか。そして青木自身のプレーがどのように進化していくのか。新シーズンの浦和におけるチェックポイントの一つとして見守りたい。


パスCBP、守備ポイントについて
http://www.football-lab.jp/pages/cb_point/

2013年の青木拓矢のデータ
http://www.football-lab.jp/player/800180/

2013年の鈴木啓太のデータ
http://www.football-lab.jp/player/3140/

2014-01-16 16:00 RSS
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