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2013J2年間ベストイレブン
2013年のJ2はG大阪と神戸が自動昇格。そして昇格プレーオフ争いは徳島、千葉、長崎、松本、札幌の5チームが最終節までしのぎを削り、最終的には4位の徳島が四国初のJ1昇格を勝ち取って幕を閉じました。
一方、残留争いは最下位の鳥取がカマタマーレ讃岐との入れ替え戦で敗れ、来季からスタートするJ3に降格することとなりました。
G大阪効果で昨年よりも観客動員数が約15%も増加するなど、2013年は例年以上にJ2の話題が多かった年だったかと思います。
フットボールラボではJ1に引き続き、J2もチャンスビルディングポイント(CBP)を中心としたデータから独自のベストイレブンを選出しました。フォーメーションは中央ダイヤモンド型の4-4-2。なお、対象の選手はJ1同様出場時間が所属チームの試合時間の3分の2以上としています。
<GK>
★スタメン:金山 隼樹(長崎)
■控え:松井 謙弥(徳島)
GKは「セーブ率」「チーム失点数」「パスCBP」を基準としました。
金山選手は4節からスタメンで出場し、長崎をJ2最少失点に導きました。セーブ率も2位と高く、パスCBPも1位と後ろからの攻撃の組み立てに貢献しました。
控えは徳島の松井選手。36試合出場で40失点と自らが出場した試合では堅守を発揮し、セーブ率で3位にランクインしたことが選出理由です。
<センターバック>
★スタメン:山口 貴弘(長崎)
★スタメン:岩波 拓也(神戸)
■控え:奈良 竜樹(札幌)
センターバックは「守備ポイントの高さ」「失点数の少なさ」「攻撃への貢献度(パス成功率)」を基準としました。
まず1人目は山口選手。守備CBPが全選手中ナンバーワン。J2最少失点の長崎の守備を支えるリーダーであり、長崎旋風を巻き起こしたチームの原動力になりました。
2人目は岩波選手。19歳という若い選手でいながらセンターバックで37試合に出場。失点数2位に輝いた神戸における守備の中心選手だったといえるでしょう。パスCBPもセンターバックの選手中2番目に高いことも選出理由です。
控え選手は札幌の奈良選手。39試合に出場して守備CBP2位を記録し、20歳ながらボール奪取能力の高さを見せていました。
<サイドバック>
★LSBスタメン:藤春 廣輝(G大阪)
★RSBスタメン:米倉 恒貴(千葉)
サイドバックは「クロスCBP」「攻撃CBP」「ゴール」「アシスト」を基準としました。
左サイドバックは、G大阪のDF陣で唯一42試合フル出場の藤春選手。クロスCBPが全選手中ナンバーワンで攻撃CBPも4位。4ゴール7アシストでG大阪のサイド攻撃の中心選手だったといえるでしょう。
右サイドバックは、今季サイドバックにコンバートされた米倉選手。サイドバックでいながら6得点11アシストと新しい才能を開花。攻撃CBPも千葉ではナンバーワンであったことも選出理由です。
<ミッドフィルダー>
★ボランチ:遠藤 保仁(G大阪)
★左ハーフ:マジーニョ(神戸)
★右ハーフ:クリスティアーノ(栃木)
★トップ下:横谷 繁(京都)
■控え:駒井 善成(京都)
■控え:船山 貴之(松本)
■控え:今野 泰幸(G大阪)
MFは「攻撃CBP」「ゴール」「アシスト」「パスCBP」「ドリブルCBP」「守備CBP」を基準に選定いたしました。
まず、ボランチは攻撃CBP、アシスト数、パスCBPが全選手中ナンバーワンの遠藤選手。日本代表の心臓はG大阪の攻撃の起点として活躍。そのパフォーマンスはJ2でも色あせることなく、文句なしの選出です。
続いて左ハーフは神戸のマジーニョ選手。攻撃CBP、パスCBP、ドリブルCBPはチーム内トップ。9ゴール8アシストでJ1昇格に大きく貢献しました。
右ハーフは栃木のクリスティアーノ選手。攻撃CBPが全選手中2位、ドリブルCBPは3位で、選定基準となる攻撃指標はチーム内でナンバーワン。16ゴール14アシストの成績は、今季のJ2における新加入選手で最も優れた成績だといえるでしょう。
トップ下は京都の横谷選手。攻撃CBP3位、パスCBP2位と京都の攻撃の起点となっただけではなく、久保が移籍した後は得点を量産し、11ゴール10アシストをマークしました。
控え選手の一人目は京都の駒井選手。攻撃CBPが7位、ドリブルCBPでは全選手中トップの値を記録したことが選出理由です。次いで2人目は松本の船山選手。ドリブルCBPが全選手中2位。攻撃CBP、パスCBP、ドリブルCBP、クロスCBPの全てでチーム内トップとなり、11得点6アシストと松本の攻撃の中心選手でした。
最後はG大阪の今野選手。開幕当初はセンターバックで起用されていましたが、途中からボランチでの起用が多くなり、パスCBPが全選手中4位とポリバレントさを発揮したことが選出理由です。
<FW>
★スタメン:宇佐美 貴史(G大阪)
★スタメン:ケンペス(千葉)
■控え:小川 慶治朗(神戸)
■控え:津田 知宏(徳島)
FWは「ゴール数」「シュートCBP」「シュート成功率」を基準に選定いたしました。なおゴールのみ、全選手を対象に抽出しております。
まず1人目は宇佐美選手。わずか18試合の出場で19ゴールをマーク。レアンドロの穴を見事に埋めてJ1昇格に大きく貢献しました。圧巻なのは41.82ポイントを記録したシュートCBP。今後そうそう破られないスコアなのではないかと思います。シュート成功率も22.4%とナンバーワンでした。
2人目はJ2得点王のケンペス。三度のハットトリックを含む22ゴールを挙げたことと、シュートCBPで3位にランクインしたことが選出理由です。
控え選手の1人目は小川選手。16得点はチームナンバーワンで、シュートCBPも2位と難易度の高いシュートを決めていることが選出理由です。もう1人は津田選手。堅守速攻の徳島において、大事な場面でしっかりと得点を取れる力を評価しました。J1昇格プレーオフの決勝でも難しいシュートを決めています。
以上が各選手の選考理由となります。いかがでしたでしょうか。
選手個人のデータを基準においての選出のため、順位が反映されない部分がありますが、ご了承ください。
昨季はJ2の岡山に在籍していた川又選手が今季は新潟でブレイクし、アウォーズのベストイレブンに選ばれました。同じようにJ2でブレイクした選手がJ1へ移籍していくのか?あるいは昇格した3チームからJ1を盛り上げる選手が出てくるのか。特に注目なのは宇佐美選手だと思います。
下記に2013年の年間ベストイレブンコラムのリンクを置いておきました。
昨季との比較もお楽しみください。
■2012 Football LAB ベスト11【J2】
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