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【J1第32節プレビュー】J1リーグと秋の空
収束に向かう残留争いとは逆に、優勝戦線は混とんとしてきた。首位から5位までの勝点差は残り3試合で6。三つどもえならぬ「五つどもえ」の争いとなっている。季節と季節がせめぎ合う晩秋。変わりやすい空模様と順位表から目が離せなくなる時期が、今年もやってきた。
■浦和(2位)vs川崎F(6位)
川崎Fはナビスコカップでは浦和に苦杯を喫したものの、リーグ戦の前回対戦では4-0と快勝を収めている。その際は幾度も浦和の最終ラインの裏を取り、ゴールを生み出した。ラストパスがスルーパス(シュートにつながったスルーパス)の数で川崎Fはトップであり、この形は主要な得点パターンの1つ。中でも、中央でタクトを振る中村と、飛び出した2列目の選手へポストプレーからお膳立てをする大久保の働きが勝敗を左右するキーとなるだろう。彼らを中心に攻撃を組み立て、夏の再現を狙いたい。
対戦データ
■C大阪(5位)vs広島(3位)
今から1年前の11月24日。広島はC大阪を4-1で破り、見事に初優勝を飾った。広島にとっては験の良い相手であり、さらにリーグ戦では前述の試合を含めて3連勝中と相性も良い。そして、個人としてC大阪戦にめっぽう強い選手が1人。11年以降、C大阪を相手に4戦連続ゴール中の高萩だ。04年のC大阪戦でJリーグ初得点を記録している広島の10番は、冒頭の優勝を決めた一戦でもチームを勢いに乗せる先制ゴールを挙げている。「縁起男」が自らの得点で広島の首位奪還を引き寄せるのか。
対戦データ
■新潟(8位)vs仙台(9位)
タックル数で1位の新潟と、被タックルの数が最も少ない仙台。両極端の関係にある2チームだが、仙台側のディフェンシブサードに絞ると、異なる面が見えてくる。仙台は同エリアでの被タックルの割合では上位となり、後方でボールを失う場面は他チームと比べて多い。新潟はアタッキングサードでのタックル数も1位であり、仙台はこのエリアでの攻防は分が悪いといえるだろう。ビルドアップの際に相手のプレッシャーをいかにかいくぐるかが、焦点となりそうだ。
対戦データ
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2024-11-04 15:10
2024-03-27 09:55
2023-12-05 12:45