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【J1第30節プレビュー】背水の陣
2013-10-25 10:00 RSS

名門が窮地に立たされた。今節で甲府が勝利を収めて磐田が敗れた場合、磐田の降格が決定する。後がなくなった状態での対戦相手は、くしくも宿敵の清水。熱い火花が散ること間違いなしの「静岡ダービー」から目が離せない。

■磐田(17位)vs清水(10位)
土俵際まで追い詰められた磐田が、昨季からリーグ戦において3連敗中と分の悪い「静岡ダービー」で生き残りを懸ける。勝利を収めた今季の3試合はいずれも複数得点を挙げており、失点が減らない現状では1点でも多くのゴールを奪いにいくしかない。キーマンになるのは駒野だ。チーム最多の5アシストを記録しているサイドバックは、クロス数がリーグでトップタイ。清水がクロスを直接はね返せていない傾向があるのに加え、対面の位置でプレーしていた河井と守備の要であるヨンアピンを出場停止で欠くだけに、連係の綻びを突いて好機を作りたい。

対戦データ
http://www.football-lab.jp/iwat/preview/

■大分(18位)vs横浜FM(1位)
降格が決まっているとはいえ、終盤戦の大分は侮れない。09年の同時期には当時、首位に立っていた清水、川崎Fをホームで相次いで撃破。最終的に大分は降格したが、敗れたその2チームも優勝にたどり着けなかった。同じ境遇にある横浜FMとはアウェイで引き分けに持ち込んだだけでなく、ストロングポイントが似ているため、相手の強みを消せる可能性があるのは好都合だ。ペナルティエリア内での空中戦の勝率を見ると、自陣と敵陣を問わず互いに高くなっている。ゴール前でのバトルを制し、アップセットを起こせるか。

対戦データ
http://www.football-lab.jp/oita/preview/

■鳥栖(14位)vsC大阪(4位)
失点数がリーグ最多の鳥栖。被アシストの内訳(失点パターン)を見てみると、失点全体の3分の1以上を占めているクロスの対応に問題があることが分かる。だが、C大阪はクロスでのアシストの割合が少なく、鳥栖にとっては「弱点」というべきポイントを突かれにくい相手だ。C大阪の主要な攻撃パターンは細かくパスを回しながら中央を崩す形と、ロングボールから柿谷が抜け出す形。この2つのパターンを抑えることで、勝機が近づくだろう。中でも、アシスト数の多いシンプリシオと扇原の2つの「心臓」を封じれば、攻撃全体を機能不全にすることにもつながるはずだ。

対戦データ
http://www.football-lab.jp/tosu/preview/

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