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【J1第29節プレビュー】時機到来
約2週間ぶりの開催となるJ1。28節の終了時点で、上位4チームが勝点3差以内にひしめく混戦の中、29節は首位の広島と2位の横浜FM、3位の浦和と4位の鹿島が直接対決を迎える。この一戦が全てではないが、今後の優勝争いに大きな影響を及ぼすのは間違いない。
■鹿島(4位)vs浦和(3位)
勝点1差で3位と4位の注目のビッグマッチ。逆の順位で迎えた前回対戦では、浦和が勝利を収めて3位に浮上した。鹿島はディフェンスラインの高いDFとMFのタックルラインの差が最も少なく、コンパクトな守備組織でホームでの最少失点を誇る。しかしながら、浦和は引いて守る相手よりも前から奪いに来るチームに対して相性が良く、スピードのある前線の選手たちが裏を狙いやすい環境といえるだろう。今回も浦和の「矛」が鹿島の「盾」を破るのか、はたまた鹿島が対策を講じてリベンジを果たすのか。ターニングポイントとなり得る一戦から目が離せない。
対戦データ
■横浜FM(2位)vs広島(1位)
ボールを収める頻度を調べる判断材料の1つとして、トラップに関するデータを右のグラフにまとめた。対象はボランチより前の攻撃的な選手。受け手がある程度分散している広島に対し、横浜FMは中村が多くの割合を占める。相手が分かっていてもなお「違い」を作り出せるのが中村のすごさだが、事前に彼への供給ルートを読まれてしまったらどうか。広島のインターセプト数はリーグ2位。守備の的が絞りやすければ、それだけカウンターの成功率も上がる。首位を争う大一番は、中村へのパスコースをめぐる攻防がポイントとなるかもしれない。
対戦データ
■C大阪(5位)vs湘南(16位)
優勝争いと残留争い。立場は違えども勝点を譲れない点では白熱した展開が期待される。アウェイの湘南はシュートPA外比率がリーグ2位と、遠めからゴールを狙う意識の高さが特徴だ。しかし、C大阪のゴールを守るキムジンヒョンはPA外からの枠内シュートセーブ率が96.6%でリーグトップ。湘南の姿勢は「果敢」といえば聞こえは良いものの、こと今節に関しては「無謀」なチャレンジになる恐れが高いことを指摘しておきたい。敵陣深い位置まで突破し切れない現状から目を背けず、鉄壁を誇る相手の守備をいかに崩すかが焦点となる。
対戦データ
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2024-11-04 15:10
2024-03-27 09:55
2023-12-05 12:45