HOME » コンフェデ杯まとめ①:シュートへの攻撃パターン
ブラジルで開催されたFIFAコンフェデレーションズカップは開催国の優勝で幕を下ろした。今回から数回に渡って、攻撃、守備、セットプレーなどのデータからコンフェデレーションズカップを振り返り、ブラジル、スペインの強さや、日本代表の世界から見た立ち位置を改めて確認しよう。
第1回目は、シュートに至った攻撃について。
シュートへのパターンを上図のように分類すると、チャンピオンとなったブラジルは偏りが少なく様々な攻撃からシュートを打っていることが分かる。特長的だったのはこぼれ球を拾ってのシュート。全体のシュート数との割合を見ると、16.2%でブラジルと日本がトップだったのだが、そこから4点を奪ったブラジルに対し、日本は無得点。こういったチャンスを生かせるか否かに、世界との差があった。
今大会最大の挑戦者であったタヒチは、やはり技術的な差が数値にも表れた。それでもセットプレーのチャンスではシュート意識が強く、セットプレーからのシュートは日本やナイジェリアとほぼ同じ数となった。
エリア別のシュートを見ると、細かくパスをつなぐスペインは、やはりペナルティエリア外シュートの比率が最も低い。そのスペインに次いで低いのは日本。
ウルグアイはPKが3本あったが、うち2本を失敗。3位決定戦もPK戦で敗れており、PKに苦しめられる大会となってしまった。
最後に優勝を収めたブラジルの得点時間を見てみよう。どの試合も前後半の序盤と終盤に集中していることが分かる。重要な時間帯に加点をすることで試合を支配し、5試合すべて90分間で勝利。まさに王国復活を印象付ける大会となった。
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