HOME » ランキングで振り返るザックジャパン
ワールドカップへの切符が懸かった大事な試合と、世界へ腕試しができるコンフェデレーションズカップを控える6月の日本代表。この正念場を前に、ザッケローニ監督が就任した10年10月以降のデータを、ランキング形式でおさらいしよう。
4-2-3-1ベース。3-4-3時のサイドの選手はサイドバック、サイドハーフなどに含めた
上図は各ポジションのスタメン試合数をまとめたもの。ここまで4-2-3-1と先日の試合でも見せた3-4-3を採用しているが、前者の試合数が圧倒的に多いため、4バックをベースとした。
GKは川島、センターバックは今野と吉田のコンビ。サイドバックは内田と長友がファーストチョイスとなるが、両サイドで高いパフォーマンスを発揮できる駒野が控えているのは心強い。ボランチの遠藤と長谷部も不動の存在。2列目は本田、香川、岡崎が主軸だが、清武や中村、乾などタレント豊富だ。1トップは前田。李は渡英後、負傷の影響もあり出場機会を失ったことで代表を外れており、控えはハーフナーとなっている。
ゴール、アシストランキング
ザックジャパンで最もゴールを奪っているのは岡崎。それに次ぐ香川はアシストランキングにも顔を出しており、日本のエースとして結果を残している。7ゴールの本田はシュート意識が高く、シュート数ではチーム1位。その影響により決定率が低くなっている。アシストランキングではワールドクラスのサイドバックに成長した長友が1位。中村や清武といった出場時間の少ない選手もランクインしている。
クロス、アタッキングサードへの縦パスランキング
シュートに至る上で重要なパスのデータを見てみると、クロス総数では両サイドバックのレギュラーが1位、2位となっているが、内田は成功率が低め。成功率でのランキングでは、清武が2本に1本以上の割合でクロスを味方につなげており、ほか本田、酒井宏が3割越えとなった。
アタッキングサード(ピッチを3分割し、最も相手ゴールに近いエリア)への縦パスを見ると、総数、成功率ともに遠藤が他の選手を圧倒。攻撃へシフトする上で欠かせない選手であることがあらためて分かった。
タックル、ファウルランキング
タックル数ではセンターバックの今野とボランチの2人がトップ3。アタッカーの中では唯一岡崎がランクインしており、彼の守備面での働きぶりが表れている。
ファウル数では長友がトップ。タックル数の多い今野と遠藤は6位以下となっており、このようなプレーの駆け引きのうまさも彼らの特長といえるだろう。
空中戦勝率ランキング
空中戦の勝率ランキングでは欧州で活躍する吉田とハーフナーがトップ2となった。その二人に次いで、数が少ない影響もあるが意外にも駒野が3位に。5位の長友も含め、二人とも上背はないが、対人戦への強さが表れた。
現在、日本のFIFAランキングは30位(6日に更新される予定なので変動する可能性あり)。アジアでは最上位のため、ワールドカップ予選はランキング上では下位チームとの対戦になるが、もちろん油断はできない。そしてコンフェデレーションズカップでは格上との対戦が待ち受けている。ザックジャパンにとって、勝負となる1ヵ月がいよいよ始まった。
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