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いよいよ開幕!数字から見る注目の移籍選手は?
2013-03-02 01:00 RSS

 明日いよいよ2013年のJリーグが開幕します。今年はどのチームが優勝し、ACLの切符を勝ち取るのか?そして降格争いに巻き込まれてしまうチームはどこなのでしょう?あるいはJ1昇格に名乗りを上げるチームは?さまざまな視点でまた一年間Jリーグを楽しむことができますね。

 各チーム目標を達成するため、チームのウィークポイントを補強してきたと思います。今回のコラムでは、国内移籍をした選手の中で注目の移籍選手を数字の観点から見ていきたいと思っております。なお、昨年J1に所属しており他のJクラブに移籍した選手は80人。J2は131人。

※順位は移籍選手(J1 80人、J2 131人)の中での評価になります。 

【ゴールランキングから見る注目選手】

→J1:興梠選手(浦和)、楠神選手(C大阪、ダヴィ鹿島、川又選手(新潟

 まず、得点力アップを期待されて移籍した選手として、昨年のゴールランキング上位の選手をみていこうと思います。まず、移籍選手の中で最もゴール数が多かったのは興梠選手(鹿島→浦和)。鹿島の看板FWだった選手ですが、ペトロビッチ監督体制2年目となる浦和のワントップとして得点力アップに貢献できるか注目です。

 続いて、28試合出場で5得点を挙げた楠神選手(川崎F→C大阪)。MF登録でありながら、シュートCBPランキングが3位をマークしており、昨年途中で抜けた清武、キムボギョンといった点の取れるMFの穴を埋められるでしょうか。

 そして何よりも鹿島の上昇の鍵を握っているのはJ2得点王のダヴィ(甲府→鹿島)。監督が初のJ3冠を達成したトニーニョセレーゾに戻り、伝統の堅守速攻の切り札として機能すれば、鹿島は間違いなく上位争いに食い込んでくるでしょう。

 去年J2でブレイクした川又選手はレンタル元の新潟へ復帰。昨年出場機会が少なかった田中達也選手(浦和新潟)とのレギュラー争いを勝ち取り、上位争いの立役者となれるでしょうか。

※J2の注目選手:ケンペス選手(千葉)、三平選手(京都)、有田選手(神戸

【攻撃CBPから見る注目選手】

→J1:野沢選手(鹿島)、森脇選手(浦和)、中村選手(鹿島)、チョンウヨン選手(磐田

 続いて攻撃CBPランキングを見て、チャンスメークにおける注目選手を見ていきます。昨年神戸がJ1上位を目指す補強の目玉として移籍した野沢選手。残念ながらJ2降格にともない古巣の鹿島へ復帰。移籍選手の中で攻撃CBPがナンバーワンで、特にクロスでの貢献度が高いです。鹿島のMF陣のし烈なレギュラー争いを勝ち取り、鹿島復活の立役者になることが期待されます。

 昨年悲願のJ1初優勝を遂げた広島のレギュラーだった森脇選手は心機一転浦和へ移籍。DFでありながら攻撃CBPが2位、パスCBPが1位。広島出身の槙野や柏木とペトロビッチ監督のサッカーを熟成させることができれば、久々の浦和の優勝も見えてくるかもしれません。

 京都の中心選手だった中村選手は鹿島へ移籍。前述した野沢、遠藤、本山といったビッグネームの中、J2で培ったドリブルセンスを武器に、存在感を見せつけることができるでしょうか。

 同じく京都の守備のキーマンだったチョンウヨンは伊野波とともに課題だった磐田の守備力アップに貢献できる選手となるでしょうか。

※J2の注目選手:鈴木選手(東京V)、美尾選手(岐阜)、ロメロフランク選手(山形

 

【守備CBPから見る注目選手】

→J1:キムクナン選手(新潟)、鈴木選手()、福田選手(大宮

 次は守備CBP上位から注目選手を見ていきましょう。まずオリンピック代表のレギュラーとして活躍した鈴木選手は、新天地を求め新潟から柏へ移籍。柏は3バックへのトライをしており、鈴木選手はすでにスタメン候補として溶け込んでいます。柏の新たなディフェンスリーダーになり、柏を再び優勝に導くことができるか注目です。
 
 昨年精力的な運動力をベースに堅守を誇った鳥栖。ディフェンスの中心的存在だったキムクナンは鈴木選手の後釜として新潟へ移籍。キムクナンの加入により、新潟の強固なディフェンス力を維持できるでしょうか?

 最後にJ2守備CBPナンバーワンで、富山の守備陣で孤軍奮闘していた福田選手はレンタル元の大宮に復帰。J2で培った経験を生かし、大宮ディフェンス陣のレギュラー争いに食い込めるか注目です。

※J2の注目選手:御厨選手(富山

 最後に、GKの移籍選手のセーブ率を記載しておきます。注目は北京オリンピック代表の山本選手。出場機会を求めてJ1清水からJ2神戸に移籍しましたが、レギュラーを獲得し、昇格に導く選手として期待したいです。

 今年の移籍動向を振り返ってみると、古豪である鹿島、浦和、磐田あたりが復活に向けて、積極的な補強をしております。それぞれ昨年の課題だった場所を的確に補強している印象があり、昨年の優勝チーム広島や仙台との優勝争いを演じることができれば、昨年以上に盛り上がっていくことでしょう。

 いよいよ開幕。3月2日のキックオフが待ち遠しいです。


text by 木下陽介

2013-03-02 01:00 RSS
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