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U23J2得点・アシストランキング
前回のコラムに引き続き、1989年1月1日以降に生まれた23歳以下のJ2選手における得点、アシスト、CBPランキングなどを振り返ってみたい。
【得点・シュート・シュート成功率・シュートCBPランキング】
まず得点ランキングから見ていくと、トップに輝いたのは18ゴールを挙げた川又(岡山)。J2日本人トップの得点を挙げ、得点力が課題だった岡山でナンバーワンスコアラーとなっている。シュートランキングもトップ。昨年は期限付きでの移籍だったため、新潟での活躍が期待される。
続いて2位となった選手が4人。まずは豪快なシュートで得点を重ねた端戸(北九州)。ミドルレンジでのシュートを量産し、チームトップの14得点。シュートCBPもトップとなった。続いては中村(京都)。MFながらチームナンバーワンの14ゴールをマークした。チームは14位という成績だったが、一人気を吐いたのが武富(熊本)。シュート数3位、シュートCBP第2位にランクイン。愛媛の有田もチームナンバーワンの得点をあげ、シュート数2位をマーク。
なお、この4人は端戸が横浜、中村が鹿島、武富が湘南、有田が神戸へ復帰した。特に横浜と鹿島は得点力アップが課題なだけに、新天地での活躍に期待したい。一方J2の得点ランキングトップ10に入った選手は今年ダヴィ(鹿島)や藤田(千葉)もJ1に移籍し、阿部(東京V)と有田以外はすべてJ1でプレイすることとなった。
【アシスト・攻撃CBPランキング】
続いてアシストランキングを振り返ってみたい。1位に輝いたのは富山のソドンヨク選手。JFL降格争いをしていた中で5得点8アシスト。得点・アシスト・攻撃・パス・ドリブル・シュートCBPでチームナンバーワンとなった。
2位は京都の選手が3名。中村、チョンウヨン、宮吉の3選手がランクイン。中村は攻撃、パス、ドリブル、シュートCBPでナンバーワンで来季中村の穴を埋められるかが昇格争いにかかわってくるだろう。パスCBP3位のチョンウヨンは守備的MF、宮吉もFWでありながら共に6アシスト上げており、パスサッカーでどこからでもチャンスメークができる京都サッカーによって成長した2人が結果に表れた。
J2もJ1以上に得点ランキング上位がU23の選手が占めており(10人中5人)、J2はJ1クラブの若手選手が経験を積み、実績を上げる場となってきている。2013年より「育成型移籍」が導入されるが、より期限付き移籍でJ1からJ2、J2からJFLへ移籍する若手が増えてくることが間違いない。J2クラブは選手全体のマネジメントがより試されるようになってくるが、新しいJリーグの魅力となってくるのではないか。
二回にわたってU23の得点、アシストランキングを振り返ってみたが、今後Jリーグを見ていく際に、様々な視点で次の代表を担う若手選手を2~3選手注目しておくと、新しいJリーグの見方ができるのかもしれない。footballlabも今後U23選手のデータに注目していきたい。
text by 木下陽介
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2024-11-04 15:10
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