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コラムColumns【天皇杯4回戦プレビュー】 因縁が渦巻くベスト16の戦い。

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【天皇杯4回戦プレビュー】 因縁が渦巻くベスト16の戦い
2012-12-13 15:00 RSS

天皇杯の4回戦は12月15日に開催される。現時点で勝ち残っているのは、J1の11クラブ、J2の3クラブ、そして都道府県代表の2クラブ。史上初の試みとなった11月8日の抽選会では、巡り合わせを感じさせる対戦カードが多くそろった。ラウンド16では、どんなドラマが待っているのか。

■G大阪vs町田
降格の憂き目に遭ったG大阪と町田に共通するのは、リーグ戦における試合終盤の失点数の多さ。ともに攻撃的なスタイルを志向している点でも似通っており、1点のリードではどちらにとってもセーフティーとはいえないだろう。

■C大阪vs清水
清水は今季最高の2位で迎えたリーグ戦の11節にC大阪と対戦し、1−1のドロー。5シーズン振りの4連勝を阻まれるとともに、チームはここから下降線をたどった。今季のみならず通算の対戦成績でも負け越している「天敵」が、関門として立ちはだかる。

■千葉vs福島ユナイテッドFC
天皇杯の名物であるジャイアントキリングを立て続けに起こした福島ユナイテッドFCだが、相手がメンバーを落としていた影響も否定できない。千葉は引退を発表した坂本の花道を飾るべく、全力で臨んでくるはず。「福島の雄」はここが正念場となる。

・Jリーグのクラブに所属した経歴のある選手(福島ユナイテッドFC)
※ジュニアユース年代以上の育成組織所属歴を含む
内藤友康(26歳):名古屋、福岡、山形
大原卓丈(26歳):徳島
金基洙(30歳):水戸
金廣閔(26歳):岡山
小峯拓也(23歳):鹿島ユース
鴨志田誉(27歳):栃木
石堂和人(30歳):松本、町田(※ともにJリーグ参入前)
藤本安之(23歳):C大阪U-18
小野雄平(27歳):東京V、徳島、岡山
小林康剛(32歳):鹿島、仙台、川崎F、水戸、徳島、岡山

■鹿島vs磐田
リーグ戦の通算対戦成績は、鹿島の26勝5分け11敗。21節の県立カシマサッカースタジアムでの試合も鹿島が制している。磐田は今季のリーグ戦で4勝しか挙げられなかったアウェイで、難敵の撃破というハードルの高い一戦に挑む。

■浦和vs横浜FM
リーグ戦では浦和が横浜FMを順位で上回り、ACL出場権を獲得した。だが、ここ3シーズンの直接対決はいずれもアウェイ側が勝利を収め、3勝3敗の五分。全て複数得点での決着となっており、今回も激しい攻防が予想される。

■名古屋vs熊本
公式戦で初の顔合わせとなるが、熊本の主力メンバーには名古屋にゆかりのある選手が多い。また、今季の途中に柏から加入した北嶋は、1ステージ制となった05年以降に出場した名古屋戦では負け知らず。仙台を破った3回戦に続き、番狂わせを起こせるか。

■大宮vs川崎F
この対戦カードの歴史を振り返ると、ロースコアの試合は大宮、ハイスコアの試合は川崎Fがものにしている。両者のコントラストがはっきりしている中、どちらが得意な展開に持ち込むのか。そのつば競り合いが大きな見どころとなる。

■柏vs横河武蔵野FC
はレアンドロドミンゲスが公式戦3試合の出場停止。リーグ戦ではエース不在の6試合で2勝2分け2敗と芳しくない。その中で、天皇杯の前回王者も苦しめた横河武蔵野FCの堅守をどのように攻略するのか。準々決勝以降を見据えた上でも重要な一戦だ。

・Jリーグのクラブに所属した経歴のある選手一覧(横河武蔵野FC)
※ジュニアユース年代以上の育成組織所属歴を含む
瀬田達弘(29歳):柏ジュニアユース
遠藤真仁(26歳):柏ユース、ロッソ熊本
岩田啓佑(26歳):川崎FU-18
関野達也(26歳):鹿島ユース
小林陽介(29歳):浦和、熊本、松本(※Jリーグ参入前)
常盤亮介(27歳):湘南ユース
吉井祥平(22歳):G大阪ジュニアユース
矢部雅明(23歳):浦和ユース
小野祐輔(23歳):湘南ジュニアユース
永露大輔(25歳):F東京U-18
忰山翔(23歳):鹿島ユース
花本剛泰(21歳):川崎Fジュニアユース


text by 阿部哲也

2012-12-13 15:00 RSS
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