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ゴールを奪うために
シュートを打つ際、どういった形でシュートまで持ち込んでいるのだろうか。
シュートを打った時の「受けたパス」に注目して傾向を探ってみようと思う。
今回はW杯最終予選が行われる中でもリーグ戦が進行しているJ2の選手に注目してみる。
対象選手はパスを受けてシュートに至った回数の多い上位20選手(同数の選手がいるため実際は21人)
パスの分類は「クロス」「スルーパス」、クロスとスルーパス以外のパスを距離別にした「ショートパス(15m未満)」「ミドルパス(15m以上30m未満)」「ロングパス(30m以上)」の5種類。
セットプレーによるパスを受けた場合は対象外とした。
受けたパスの割合(シュート時)<J1第16節終了時点>
上のグラフは、各選手がシュートを打った際に受けたそれぞれのパスの割合で、特徴のある部分は割合まで記載している。
選手の順番はこのシュート数の多い順に上から並んでいる。
最も多い甲府のダヴィのシュート数が47本。少ない方は18位タイで北九州の端戸から下の4選手で22本である。
クロスの割合が高い選手は、藤田(千葉)、大久保(横浜FC)、萬代(山形)で、やはり長身の選手となっている。
有田(愛媛)、深井(千葉)、宮吉(京都)はスルーパスの割合が高くなっており、彼らは最終ラインとの駆け引きが持ち味と言えるだろう。深井はショートパスの割合も高く、前述の藤田とはタイプが違うことが分かる。
ダヴィは、クロスを受けてからが多い傾向があるが、他のパスもバランスよく受けてシュートに持ち込んでいる。この引き出しの多さが現在J2得点ランキングトップである理由と言えるのではないか。
Text by 滝川 有伸
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