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コラムColumnsCBPで見る日本代表国内メンバー ~ザックが期待する新戦力とは~?。

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CBPで見る日本代表国内メンバー ~ザックが期待する新戦力とは~?
2012-05-30 00:00 RSS

【オレンジ色が国内選手】

2012年5月24日、6/3(日)から始まるワールドカップアジア最終予選のメンバーが発表された。厳しい戦いに挑む25人のメンバーは以下の通り。

海外の選手は、川島、長友、内田、吉田、長谷部、細貝、本田、岡崎、ハーフナー、森本、香川、宮市の計12名。国内選手は13名となった。

このCBPはJリーグのプレイから算出しているため、残念ながら海外選手の評価をすることはできない。

今回のコラムではJリーグで活躍し、今回日本代表に選出された選手のCBPを分析していきたいと思う。

GKを除くJリーグ選手の攻撃CBP、ボールゲインCBPは以下の通りである。


<J1 13節終了時のCBP一覧>

まず、DFの酒井、駒野、槙野、今野、伊野波、栗原の攻撃CBPに着目していただきたい。J1の平均攻撃CBPは9.13なのだが、どの選手も比較的上位のスコアをマークしていることがわかる。特にパスCBPが栗原を除き上位をマークしており、ディフェンスからしっかりつなげる選手が基本的に選出されていることがわかる。

注目すべきは、オリンピック代表常連メンバーで、今回A代表に初選出された酒井(柏)。攻撃CBPはDF全体で2位をマークしており(1位はC大阪の藤春)、特にクロスCBPで4位をマークしている。現状は内田のバックアップ選手が予想されるが、酒井の正確無比なクロスが見られる日も近いかもしれない。

続いてMFだが、攻撃CBPトップ5のうち日本人選手3人が選出されており(2位はミキッチ、5位はキムボギョン)、中村(川崎)、遠藤(G大阪)、清武(C大阪)ともにパスCBPの高い選手が選出されている。今回サプライズと言えるのはF東京の高橋。パスCBPが全体で7位をマークしている。それ以外に、高橋の選出要因を探るため、以下の図をご覧頂きたい。

<日本人MFパスCBPトップ20のボールゲインCBPランキング>

この図を見ると、高橋がボールゲインCBPが2位をマークしている。ボールをしっかり奪えて、チャンスメークにつながるパスを出せる選手として選出されたことが推測できる。また、ボールゲインCBP6位につける遠藤(G大阪)のバックアップ選手として期待されていることが想定される。また、青山(広島)や森崎(広島)、青木(大宮)といった選手も今後チャンスがあるかもしれない。

 最後に、FWはシュートCBPで8位に付ける前田(磐田)。シュートCBPだけで見ると佐藤寿人も選出されてもおかしくないはずだが、前田の選出理由を探るために図をご覧頂きたい。この図はシュートCBPがプラスの日本人FW上位ランキングだが、前田はその中でもボールゲインCBPが上位であることがわかる。前田は代表常連の選手だが、前田を脅かすためには、精力的に前線からの守備をしていける選手であることが推測される。その場合、現在絶好調の高木(清水)、佐藤(G大阪)、赤嶺(仙台)、矢島(川崎)あたりが今後注目されるFWなのではないか。

海外選手がレギュラーのほとんどを占める日本代表だが、その座を脅かす国内Jリーグ選手を探るべく、このCBPを参考にしていただければと思う。特にザッケローニにとって大事な選考基準は守備選手における攻撃、特にパスCBP、攻撃選手におけるボールゲインCBPとポリバレントな能力を必要とされるのではないかと思う。


Text by 木下陽介

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