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京都が見せる新たなスタイル
2019.4.11

2019明治安田生命J2リーグが開幕して8節が終了した。昨季のJ3王者である琉球が躍進するなど多くの話題がある中で、これまでのスタイルから大きな変貌を遂げて注目を集めているのが京都だ。中田監督を迎えて新たな船出を切った彼らに迫ってみたい。

表1 京都の年度別パスデータ

「ボールを保持するようになった」。京都のスタイルがどのように変化したかは、表1を見ればある程度推測できるのではないだろうか。庄司を中心にボールを保持する時間が長くなり、パス数は200本以上増加。パス成功率を含めて22チームの中で最も高い(多い)数字であり、昨年までと比較してロングボールの割合が減少してきている。対戦相手や戦況に応じて柔軟にシステムを変更していく彼らだが、後方から丁寧にボールをつないで前進していくというスタイルは変わらないなど、ピッチ上で見せるサッカーは如実に変化してきているといえるだろう。

一方、自陣でのボールロスト数は23.9回とリーグで最多。山形戦や栃木戦では、ビルドアップ時にプレスを受けてボールを失いピンチを招く場面が散見された。今後も同じようにプレッシャーを掛けてくるチームがいることは間違いないだけに、ここをいかにかいくぐるかは課題の1つといえるはずだ。

J2第8節終了時点のAGI(縦軸)とゴール数(横軸)

また、シュート数は9.8本とリーグで2番目に少ない数であり、ペナルティエリア進入回数は10.4回でリーグ平均より少ない。さらに、Football LABが考案した新指標である「AGI」を見ると2番目に低い40.8。ボールの保持はしているもののより相手ゴールより遠いエリアでのキープが多く、ボールを奪って素早く相手ゴール前に迫っていなかったということがわかるだろう。加えて、クロス数は4.6本と極端に少ないなど、アタッキングサードにおいても安易にクロスを上げずボールを丁寧にキープしようとしていたことがうかがえる。これまでに奪った得点数7は現在のトップハーフの中で最少であるだけに、相手陣内やゴール前でのプレーの精度を上げ連係を高めることが求められてくるはずだ。

直近の栃木戦では見事なパスワークからゴールを奪うなど、指揮官のコンセプトが早々に浸透してきていることは特筆すべきことだろう。その中にも課題があることは間違いないが、京都が今後どのように進化していくのか注目したい。

※データはすべて1試合平均値

AGIに関しては下記を参照
KAGI,AGIとは
http://football-lab.jp/pages/kagi/

京都サンガF.C.2019シーズンサマリー
http://www.football-lab.jp/kyot/

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