今季より2ステージ制に変更した明治安田生命J1リーグ。1stステージで優勝に輝いたのは、昨季は惜しくもタイトルを逃した浦和レッズ。しかも無敗でその栄冠を手にした。チャンピオンシップが行われるため、まだその1席を確保したに過ぎないが、年間勝ち点1位の座も含めて一歩リードした形となっている。
そして、7月11日より2ndステージが開催される。浦和は熱狂的なサポーターが集結するアルウィンで松本と対戦するが、他のチームは浦和に対抗すべく、補強も含めて準備を進めている。残留争いも例年に比べ混戦状態となっており、どこが降格チームになるのか全く分からない状態だ。
ところで、今回Footballlabでは、過去のチームや選手のデータに基づいた対戦シミュレーターを開発した。シミュレーターの開発コンセプトやモデルの概念に関する説明に関しては、こちらのページをご覧いただきたいが、このシミュレーターを用いて、2ndステージ全試合を100回シミュレーションしてみた。この結果を用いて、2ndステージの優勝チーム、ACL出場権争い、残留争い、そしてチャンピオンシップ出場チームの可能性を占っていきたい。
【2ndステージ優勝チーム予想シミュレーション】
次に、浦和の2ndステージ100回の成績における、勝ち数、分け数、負け数の分布を見てみると、勝ち数が10勝以上で全体の40%を占めており、先ほどの1位になる確率44%と合わせると、やや乱暴ではあるが浦和が10勝以上すれば、優勝する可能性が高いと言えそうだ。
また、1stステージを無敗で終えた浦和が、2ndステージも無敗で終わった数は4つ。4%の確率で浦和が2ndステージも無敗という結果である。過去に完全無敗で終わったケースは一度もなく、4%という数字はやや高い数字と考えられるかもしれない。
~平均勝ち点を見ると、4位ガンバ大阪から18位アルビレックス新潟までの差がわずか8.8ポイントと大混戦~
~勝ち点分布を見ると、波乱を起こすチームは松本、仙台、川崎F~
1stステージの勝ち点にシミュレーターで算出した平均勝ち点を加算した順位表と勝ち点分布を記したものが下の図である。今後のACL出場権争いや残留争いを占う上で参考にしてもらいたい。
新たに開発したシミュレーターを使って2ndステージの順位予想をしてみましたが、いかがだったでしょうか。筆者は過去に100回のシーズンの成果をシミュレーションしたデータを見たことがなく、このデータを活用してコラムを書くこと自体が新鮮でした。今後もこのシミュレーターを使って注目カードのプレビューや終盤のリーグの行方を考察していきたいので、ぜひともこのシミュレーターを使って新しいサッカーの楽しみ方を提供できるように頑張ってまいりたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。