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コラムColumns【J1第34節プレビュー】 ACL出場権とJ1生き残りを懸けた最後の戦い。

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【J1第34節プレビュー】 ACL出場権とJ1生き残りを懸けた最後の戦い
2012-11-29 16:00 RSS

J1の34節は12月1日に開催される。20年目のJリーグを締めくくる最終節で焦点となるのは、ラスト1枠を懸けたACL出場権争いと、14位から17位のチームによる残留争い。勝者と敗者の明暗をこれまで以上にくっきりと分けるスリリングな試合が各地で繰り広げられる。

■鹿島vs柏
鹿島はリーグ戦でに4試合連続の未勝利。ホームでの白星は07年までさかのぼる。年間順位はクラブ史上ワーストとなる10位以下がすでに確定。3位の可能性を残す柏に対し、ポジティブな要素を見いだすのは難しい。

■浦和vs名古屋
勝点で並ぶ浦和名古屋がACL出場権を懸けて激突。古巣との対戦になる闘莉王は、J1での通算300試合出場とともに、浦和に在籍していた08年以来の二桁得点へリーチとなっている。

■F東京vs仙台
仙台は初優勝こそ逃したものの、過去最高の成績となる2位が決定している。リーグ戦ではF東京に対して2連勝中で、最後に黒星を喫したのは03年。敵地で勝利を収め、「復興元年」を良い形で締めくくりたい。

■横浜FMvs鳥栖
4連勝中と好調の鳥栖は、勝てばACL出場圏内の3位が確定。横浜FMに追い掛けられる立場だが、周囲の動向に踊らされず目の前の一戦一戦に全力でぶつかってきたことが今季の快進撃を生んでいる。「無垢なチャレンジャー」の終着点はいかに。

■新潟vs札幌
前節の金星によって首の皮一枚でつながった新潟は、今節も勝利が絶対条件。その上で関西勢の結果に運命を委ねることになる。対戦相手の札幌は、同じく最下位で迎えた02年の最終節に広島を下し、道連れで降格させた過去を持つが、果たして。

■清水vs大宮
10戦連続の無敗で、今季も貫ろくの残留を果たした大宮。アウトソーシングスタジアム日本平での初勝利を挙げ、クラブの最高順位となる11位以上を目指す。一方の清水は相性の良さを後ろ盾に、賞金圏内への浮上なるか。

■磐田vsG大阪
相手を降格させるジンクスを持つ「前田の初ゴール」が生まれたのは、3節の同対戦。磐田が崖っぷちに立たされているG大阪とこのタイミングで顔を合わせるのも、何かの因縁だろう。前田は自身の得点で関西の名門に引導を渡すのか。

■C大阪vs川崎F
降格の危機が迫る4チームのうちで最も優位な立場にいるのがC大阪。引き分け以上で残留が決まる状況の中、川崎Fとはリーグ戦の直近5試合で3勝2分けと大きく勝ち越しており、対戦相手にも恵まれている。

■神戸vs広島
前節に悲願の初優勝を決めた広島だが、リーグ戦の終盤では苦戦が目立った。原因の1つは他チームの徹底した「ビルドアップ封じ」。前方からはめ込んでいくタイトなプレスは、神戸のストロングポイントでもある。


text by 阿部哲也

2012-11-29 16:00 RSS
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